「袋帯を使いたいけど、結び方が分からない…。」
このようにお悩みの方に向けて、本記事では袋帯の二重太鼓の結び方を初心者向けに解説しました。
28ステップと少し長めですが、できるだけ噛み砕いて説明したのでぜひ最後までお読みください。
この記事を読みながら袋帯を結んでみましょう。
袋帯を合わせる着物は?
袋帯は格が高い帯です。
そのため、合わせる着物も以下のように格が高いものになります。
- 振袖
- 黒留袖
- 色留袖
- 訪問着
付け下げや色無地に合わせることもあります。
袋帯とは何かについて基礎から知りたい方は「袋帯とは?名古屋帯との違いや結び方、3つのシーン別の選び方を解説」の記事をお読みください。
袋帯の結び方
~二重太鼓~
今回は袋帯を用いた二重太鼓の結び方について解説します。
用意するもの
袋帯で二重太鼓を結ぶために必要な道具はこちらです。
- 袋帯
- 帯板
- 帯枕
- 帯揚げ
- ゴム
- 帯締め
- 腰紐(2本)
- クリップ(2つ)
結び方
袋帯の二重太鼓の結び方を解説します。
説明の横にある「V」を押せば詳細説明が表示されます。
1.帯板をつける
たれ(手先の反対側)の150cmは折らずに開いておきましょう。
3.折山を体の外側に向け、手先を後ろから前に向けて肩にかける
帯板に少しかかるくらいの長さが良いでしょう。
3で肩にかけた帯は、手でしっかり押さえましょう。
帯を一周させる際は、帯を回すのではなく人が回ると簡単です。
左手で抑えていた手先を帯の中に挟んで固定したら、空いた左手を背中に回します。
背中に手を回したら、斜めに掛かっている手先の下部を掴んで引っ張ります。
それと同時に右手で帯を引っ張り、全体を引き締めます。
7.帯の二周目を巻き、引き締める
帯をクリップで留めることで両手が空きます。
左手を背中側の手先に添えながら半分に折りましょう。
そうすることで、手先が帯と平行になります。
垂れの先を持ち、腰部にあてて位置づけます。
帯の下に10cm程度の垂れを残すのが最適な長さとなります。
仮紐は帯の下部で結びます。この仮紐は最後まで外しません。
帯を広げる際、一枚目と二枚目の重なりがずれないようにしてください。
こちらの仮紐は後程すぐに外します。
14.帯枕に帯揚げを巻き、ゴムで留める
垂れている二枚の帯と着物との間に帯枕を入れます。
帯枕と帯を両手で持ち、帯の上まで持ち上げます。
帯枕の平らな部分が背中に触れていることを確認しましょう。
お太鼓の形を保つために、帯枕の紐はきつく締めましょう。
後程きちんと結びなおすので、適当で構いません。
19.仮紐②を外す
垂れている二枚の帯と着物との間に仮紐②を差し込みます。
そのまま帯の一番下を掴んでお太鼓の形を作りましょう。
お太鼓の形を作っている間、仮紐②は帯に引っかかっているような形になります。
お太鼓の形が完成すると、仮紐②はお太鼓の下の部分にちょうど降りています。
21.仮紐②を体の前で結ぶ
22.9で手先を止めていたクリップ②を外す
手先は左側に折り返すので、反対側の右手で手先を迎えに行きます。
二重太鼓の間に通さないように注意しましょう。
結ぶ前に、帯締めの長さを左右同じに整えましょう。
整えた帯締めを、左が上になるようにクロスさせ、下から上に結び上げります。
結んだ帯紐を真下に下ろして、再度左が上になるように結びます。
結び終わった帯紐の余りは、結んだ帯紐の中へ上から下に仕舞います。
帯揚げを1/3に折り、形を整えます。
整えた帯揚げは、左が上になるように胸の前でクロスさせ、下から上に結び上げます。
結び上げた帯揚げを真下に下ろして、再度左が上になるように結びます。
結び目と余った帯揚げを帯にしまいます。
26.お太鼓の形を整える
27.仮紐①、②を取る
28.完成
「文章だけだと難しい」「直接誰かから教わりたい」という方は、着付け教室で講師に教わるのがおすすめです。着付けに精通したプロの指導を受けられるので、すぐに袋帯を結べるようになりますよ。
袋帯を結んだあとのチェックポイント
袋帯を結んだあとは、以下の3ポイントをチェックしてください。
- お太鼓の形やバランス
- 垂れの長さ
- 帯のきつさ
まとめ
本記事では、袋帯の結び方を28ステップで解説しました。
うまく結べましたでしょうか。
満足のいく二重太鼓を結べるよう、たくさん練習しましょう!
この記事が、袋帯の結び方を知りたい方の参考になれば幸いです。