着付けを習いたいと考えている方の中には、大手やチェーンではなく個人経営の着付け教室を検討している方もいるでしょう。
個人経営の着付け教室には良い点もありますが、注意点もあります。大手やチェーンと比較したメリット・デメリットを3つずつ紹介するので、ぜひ着付け教室選びの参考にしてください。
記事後半では、個人経営の着付け教室を選ぶ際のポイントも解説しています。
個人経営の着付け教室ってどうなの?口コミ・評判を調査
そもそも個人経営の着付け教室は、一般的にどのような評価を受けているのでしょうか?
個人経営の着付け教室に通う方の声を調査してみました。
まずは良い内容から紹介し、次に悪い内容を紹介していきます。
良い口コミ・評判
個人などがやっている着付け教室。これは一回数千円、一人で着られるようになるまで数万円かかるかと思います。着物の販売はないことが多いです。お若い先生を探せば、生徒さんもお若い方が多いかと。
YouTubeで人気のきものすなおさんも京都の方ですね。予約取れなそうだし、お高いかもしれませんが、興味はあります。TwitterやInstagramで教室を宣伝しているような方なら、お若くて、コーディネートも教わったりできるでしょうから、お金の問題がクリアできればいいと思いますよ。
引用:Yahoo!知恵袋
自分に合ったレッスンをしてもらえた、という内容の口コミが多く見受けられました。
大手やチェーンと違って決まったカリキュラムがないので、自分のペースで着付けを学びたい方は個人経営の着付け教室に通うのが良いでしょう。
悪い口コミ・評判
個人でやっている教室もあります。自宅でとか公民館の1室でとか。
先生もいろいろで、サークル感覚でほのぼのな教え方の人から、和裁まで詳しく着物の直しも引き受けてくれちゃうような人も。そして、すごく親切で教え方が上手な人もいますが、教えることに向いてないような人、自分の都合ですぐ休みにしちゃう人もいます。あと、いきなり「夫の転勤なんで来週で終わりです」とかね。
引用:Yahoo!知恵袋
悪い口コミでは、スケジュール面や講師との相性を懸念する内容がありました。
また、着物の押し売りがないことを理由に個人経営の着付け教室を選ぼうと考える方もいるかもしれませんが、個人経営であっても販売されることはあります。着物を販売されるかどうかは、大手やチェーン・個人経営に関係なく、着付け教室次第であると言えるでしょう。
個人経営の着付け教室に通うメリット
上記の口コミ・評判を踏まえて、個人経営の着付け教室に通うメリットを3つにまとめました。
- 講師と仲良くなりやすい
- カリキュラムの自由度が高い
- 周りの目が気になりづらい
それぞれ詳しく説明します。
講師と仲良くなりやすい
個人経営の着付け教室は通常マンツーマンで授業が行われるため、講師と仲を深めやすいです。自宅で開講されるケースも多いので、アットホームな雰囲気を感じやすいのかもしれません。
また、講師によっては着付け以外の会話や相談もしやすく、より親密な関係を築ける場合もあります。着物を着て一緒に出かけたり、イベントに招待されたりすることもあるでしょう。
ただ着付けを学ぶだけでなく、着付けを通して良好な人間関係を構築していけるのが個人経営の着付け教室のメリットです。
ただしこのメリットは表裏一体で、講師との相性が悪いと非常に通いづらくなってしまうのも事実です。通い始める前には必ず相性を確かめておきましょう。
カリキュラムの自由度が高い
大手やチェーンとは異なり、個人経営の着付け教室は決まったカリキュラムを設けていないケースが多いです。
大手・チェーンではカリキュラムに沿ってどんどん授業が進んでいきますが、個人経営の場合、苦手な部分があれば次に進まず、できるようになるまでじっくりと教えてもらえます。
また、学びたい着付け方法や帯結びを重点的に教えてもらうことも可能です。
自分のペースで着付けを習得できるのは個人経営ならではの特徴と言えます。
周りの目が気になりづらい
個人経営の着付け教室は、マンツーマンかつ講師の自宅でレッスンが行われることが多いので、周りの目を気にせず勉強できるのがメリットです。
大手・チェーンで個人レッスンに対応しているところもありますが、周りで集団授業が行われているとどうしても視線が気になってしまう方もいるでしょう。
個人経営の着付け教室ではそのような心配がないので、自身のことだけに集中でき、結果的に効率良く着付けスキルを身につけることができます。
個人経営の着付け教室に通うデメリット
個人経営の着付け教室のメリットは上述したとおりですが、デメリットがあることも忘れてはいけません。代表的な3つのデメリットをまとめました。
- 大手に比べて費用が高め
- スケジュールが限定的
- 着物はレンタルできない場合が多い
1点ずつ解説していきます。
大手に比べて費用が高め
個人経営の着付け教室は、大手やチェーンと比べて、1回あたりの授業料が高めに設定されているケースが多いです。
費用は高いですが、自分の学びたい箇所を重点的に教わることができるといった柔軟な対応をしてもらえるので、コストパフォーマンスとしては悪くないでしょう。
少ないレッスン数で着付けを習得できれば、トータルで支払う費用もそこまで高くなりません。
スケジュールが限定的
個人経営の着付け教室は講師が1人なので、大手やチェーンと比較するとどうしてもスケジュールが限定的になってしまいます。曜日や時間帯を合わせるのが難しく、通いづらい場合があります。講師の都合で突然閉校してしまう可能性もあるでしょう。
反対に、個人経営の特性を活かし、早朝や深夜にレッスンを行っている教室もあります。大手やチェーンのスケジュールだと通えない方は、早朝・深夜に開講している個人経営の着付け教室を探してみると良いでしょう。
着物はレンタルできない場合が多い
個人経営の着付け教室では着物を貸し出していない場合が多いです。着付け道具を持っていない初心者の方は、まず購入して一式揃える必要が出てきます。
レンタル制度のある大手やチェーンより、初期費用が高くつく点は注意が必要です。
とはいえ、着付け道具を一式揃えておくと、レッスン外でも自習しやすくなるので、レンタルできないことが必ずしもデメリットとは言えません。
個人経営の着付け教室が向いている人・向いていない人
ここまで解説したメリット・デメリットをもとに、どのような方が個人経営の着付け教室に向いているかを紹介します。
- 自分のペースで着付けを習いたい人
- 周囲の目線が気になる人
- ひと通り着付けはできるが、苦手な部分を習い直したい人
周りと同じペースで進む授業ではなく、自分のペースで着付けを教わりたい方は個人経営の着付け教室が向いています。決まったカリキュラムがないので、苦手な部分を重点的に習い直したい方にもぴったりです。
また、個人経営の着付け教室は周囲の目線が気になる方にも向いています。講師の自宅でマンツーマンレッスンを受けられるため、周りを気にせず自分の着付けに集中できます。
- できるだけ費用を抑えて着付けを学びたい人
- 規則的なスケジュールで教室に通いたい人
- 初心者で、まずは着付けの流れを全体的に理解したい人
上記にあてはまる方は、個人経営の着付け教室よりも、大手やチェーンの着付け教室が向いています。
大手・チェーンの着付け教室であれば、1レッスン500円のお手頃価格で受講できるところや、着物を無料でレンタルできるところも多いです。
授業の時間帯が規則的なので、スケジュールも組みやすいでしょう。
また、大手やチェーンの教室には決まったカリキュラムがあるため、着付けの全体の流れを理解するのにも最適です。
基本はグループレッスンなので、個人単位の苦手な部分で授業を止めてもらうことは難しいですが、コースのゴールや授業のテーマが明確に定められているため、学習を進めやすくなっています。
個人経営の着付け教室を選ぶポイント3つ
ここまで読み進め、「個人経営の着付け教室に通いたい!」と考えた方は、以下の3点を意識して教室選びを進めましょう。
- アクセス
- スケジュール
- 受講にかかるすべての費用
それぞれ詳しく説明します。
アクセス
個人経営の着付け教室は講師の自宅で開講されることが多いので、駅から遠い場合があります。
アクセスが悪いと継続して通うことが大変になるので、一度実際に訪問し、通える距離かどうか体感しておきましょう。
スケジュール
着付け教室が開講されるスケジュールをチェックしましょう。
いくら他の条件が良くても、通える時間帯がなければ着付けを学ぶことはできません。
ご自身の通える時間帯を整理し、教室の開講スケジュールと照らし合わせてみてください。
受講にかかるすべての費用
まずは、着付け教室にかけられる予算を決めておきましょう。
次に、通いたい着付け教室にかかるすべての費用をチェックします。授業料だけでなく、入学金・試験代・教材費などの費用もすべて確認し、合計金額を計算することが重要です。
実際にかかる費用が、最初に出した予算より上回る場合は、他の着付け教室も検討した方が良いかもしれません。
個人経営の着付け教室は講師との相性がすべて
上記では、個人経営の着付け教室の選び方を3つ紹介しましたが、それよりも重要なのが講師との相性です。個人経営の着付け教室では、講師との相性が何よりも大切です。
相性が合わないとレッスンが苦痛になったり憂鬱になったりし、ストレスを抱えることになってしまいます。
自分に合う教室を見つけ、楽しく着付けを習得するためには、必ず体験レッスンに参加してから入学するかどうか決めましょう。
おわりに
本記事では、個人経営の着付け教室のメリット・デメリットや、向いている人・向いていない人を紹介しました。
「個人経営の着付け教室で習いたい!」と考えた方は、記事内で紹介した3つのポイントに基づいて、通う教室を選んでみてください。
「大手・チェーンの着付け教室の方が良いかも!」と思った方は、以下の記事を参考に、自分に合う着付け教室を見つけ出しましょう。