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帯留めの使い方を簡単に解説!TPOや選び方も

帯留めの使い方を簡単に解説!TPOや選び方も

帯締めに付けて使う着物のアクセサリー、「帯留め」。

見たことはあっても使い方が分からなかったり、選び方が分からなかったりする方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、帯留めの基礎知識を徹底解説します。使い方・TPO・選び方・アレンジ方法・保管方法など網羅して解説しているので、ぜひ参考にしてください。

本記事を読めば帯留めについて詳しくなり、より着物のコーディネートを楽しめるようになりますよ。

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そもそも帯留めとはどんなもの?

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帯留めは、帯締めに付けて使用するアクセサリーです。かつては帯締めの留め具として用いられていたアイテムですが、明治時代以降は装飾品として使われるようになりました。

帯留めはアクセサリーなので使用の有無は任意です。不要な方は使わなくても問題ありません。

帯留めにはさまざまな柄や素材がありお洒落なので、自分らしい着こなしをするためのアイテムとして多くの方が使用しています。

帯留めの使い方

帯留めを使う場合、帯締めは「三分紐(さんぶひも)」という種類を用います。三分紐とは、長さ130cm程度・幅9mm程度の、通常よりも細くて短い帯締めです。

それでは、帯留めの使い方を見ていきましょう。

帯留めの使い方
  • 帯留めを帯締めに通します。
  • 通常通り帯締めを締めます。
  • 帯締めの結び目をスライドさせ、お太鼓の中に仕舞います。
  • 帯留めを体の中心に合わせます。
  • 完成です。

たったこれだけです。

下記では、帯締めの締め方が分からない方向けに手順を解説します。

帯締めの締め方
  • お太鼓の中に帯締めを通します。
  • 帯締めを体の前に持ってきて、左右の長さを揃えます。
  • 左が上になるように左右の帯締めをクロスさせ、下から上に結び上げます。
  • 結んだ帯紐を真下に下ろし、再度左が上になるように結びます。
  • 結び終わった帯紐の余りを、結んだ帯紐の中へ上から下に仕舞います。
  • 完成です。

帯締めの締め方をマスターし、帯留めを使えるようになりましょう。

帯留めの使い方を正しくマスターしたい方は、着付けのプロから教わるのがおすすめです。以下ページでおすすめの着付け教室を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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帯留めのTPO

アクセサリーとして使われる帯留めですが、フォーマルシーンにも付けていくこともできます。ただし、TPOによって選ぶべき帯留めの種類は変わります。以下3シーンにおける、帯留めの選び方をチェックしましょう。

  • フォーマルシーン
  • カジュアルシーン
  • 帯留めNGのシーン

それぞれ詳しく解説します。

フォーマルシーン

結婚式や式典などのフォーマルシーンには、高級感のある帯留めを使用します。具体的には、五大宝石であるダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルド・パールの帯留めがおすすめです。

フォーマルの中でも特に格が高い第一礼装の留袖には、金・銀・白色を基調とした帯留めを用いましょう。パールやダイヤモンドが該当します。

訪問着で子どもの卒業式や入学式に参列する場合は、ルビー・サファイア・エメラルドなどの色が付いた帯留めでも問題ないケースが多いです。

カジュアルシーン

カジュアルシーンでは、どのような帯留めを付けてもOKです。

好みの素材・色・柄・形・大きさの帯留めを身につけましょう。ハンドメイドの帯留めを付けても良いので、着物や帯に合わせてオリジナルの帯留めを作ってみるのも面白いかもしれません。

帯留めNGのシーン

帯留めNGのシーンは「お茶会」と「不祝儀」の2つです。

お茶会で帯留めを付けてはいけません。帯留めが茶器を傷つける可能性があるためです。帯留め以外にも、ピアスや指輪などの各種アクセサリーは全て禁じられています。

また、不祝儀の際にも帯留めは使用しません。お悔やみの場なので、不要な装飾はしないのがマナーです。どうしても帯留めを使用したい場合は、親族に確認を取った上で光沢のない帯留めを付けるようにしてください。

帯留めのおしゃれな選び方

帯留めの種類は非常に豊富なので、「どのように選んだら良いか分からない」と悩む方は多くいます。そこで、帯留めをお洒落に選ぶコツを3つ紹介します。

  • 季節に合わせる
  • イベントに合わせる
  • 同系色・反対色を選ぶ

下記で具体的に説明します。

季節に合わせる

帯留めは季節に合わせて選ぶとお洒落です。例えば春の場合、桜・桃・菜の花・撫子などの植物がぴったりですが、その中でも選び方はさまざまです。

春の植物が描かれた柄の帯留めなのか、象られた帯留めなのかによって印象は大きく変わります。

また、季節を表す色の帯留めを選ぶのも粋です。秋であれば紅葉を感じさせる赤色・橙色・茶色などが適しているでしょう。

イベントに合わせる

帯留めの種類は非常にたくさんあるため、イベントにぴったりな柄・形のものが必ず見つかります。クリスマス・正月・ひな祭り・こどもの日などのイベント時に着物を着る際は、それに適した帯留めがないか探してみてください

粋な着こなしができるのはもちろん、話の種となって盛り上がるでしょう。

同系色・反対色を選ぶ

帯留めの色の選び方として、着物や帯の同系色・反対色を選ぶ方法があります。

統一感を出して落ち着いたイメージを持たれたい方は、着物や帯の同系色の帯留めを選びましょう。青色の同系色は、水色・藍色・紺色などです。

反対に、インパクトを残して個性的なイメージを持たれたい方には、着物や帯と反対色の帯留めをおすすめします。青色の反対色は橙色・黄色・赤色などです。反対色は一歩誤るとチグハグなコーディネートになりかねないので、お洒落上級者の方に向いています。

アレンジして帯留めにできるアイテム

帯留めは、既存のアイテムをアレンジして作ることができます。「お気に入りだけど使う機会がない」「壊れて使えないけど持ち続けている」そんなアイテムがあれば、帯留めにアレンジしてみてはいかがでしょうか。

下記の3つは、アレンジして帯留めにしやすい代表的なアイテムです。

  • ブローチ
  • ボタン
  • イヤリング

どのようにアレンジするのか、具体的な方法を解説します。

ブローチ

帯締め ブローチ

ブローチを帯留めにアレンジするのは主流な方法で、専用の金具も販売されています。

アレンジ方法は非常に簡単で、ブローチの針を専用の金具に通すだけです。ブローチの形自体を変える必要はありません。よって、ブローチ1つで2通りの使い方ができるようになります。

ボタン

帯締め ボタン

ボタンもブローチ同様、専用の金具を用いて帯留めにアレンジできます。

金具がなくてもアレンジ可能です。細いシリコンゴムを1本用意し、以下の手順でアレンジしてください。

  • シリコンゴムを帯締めに通します。
  • 1で帯締めに通したシリコンゴムを、ボタンの足に通します。
  • ボタンの足から出たシリコンゴムの輪を再度、帯締めに通します。
  • 完成です。

帯留めが緩い場合はキツく締まるまでゴムを巻き付けてください。

イヤリング

帯締め イヤリング

イヤリングはそのまま帯留めとして使用できます。留め具を耳に挟むのと同じように、帯締めに挟めば良いだけです。

追加で必要なアイテムがないので、すぐに試せます。

帯留めの保管方法

帯留めは傷つきやすいものが多いため、仕切り付きのジュエリーボックスで保管することをおすすめします。

使用前後は柔らかい布やティッシュでやさしく拭くことで美しさが長持ちします。汚れが気になる場合は、湿らせた布やティッシュで軽く叩くように拭き取り、最後は乾拭きしましょう。

帯留めに関するよくある質問

帯留めに関してよく寄せられる代表的な2つの質問に回答します。

帯締めに帯留めが通らないときはどうすれば良い?

帯締めに帯留めが通らないケースは主に2つあります。帯留めの幅が狭いケースと、帯締めの房が大きすぎるケースです。それぞれの対処法を紹介します。

帯留めの幅が狭いケース

かつて帯留めは三分紐よりも細い二分紐に付けることが多かったため、帯締めを通す「紐通し」の幅が狭く作られているものも少なくありません。

幅の狭さが原因で帯留めを付けられない場合は、以下の手順で対応してください。

  • シリコンゴムを帯締めに通します。
  • 1で帯締めに通したシリコンゴムを、帯留めの紐通しに通します。
  • 紐通しから出たシリコンゴムの輪を再度、帯締めに通します。
  • 完成です。

帯留めが緩い場合は、ゴムを何周か巻き付けることで安定させられます。

帯締めの房が大きすぎるケース

帯締めの房が大きすぎると、紐通しに通せないケースがあります。そのような場合は「房カバー」を使いましょう。

房カバーは本来帯締めを保管する際に使用するアイテムですが、付けておくことで房がコンパクトになり帯留めを通しやすくなります。

10本1,000円程度で購入できるので、ネットや店舗で探してみてください。

帯留めが安定しないけど大丈夫?

帯留めが安定しないのは、多くの場合、紐通しと帯締めの間にある隙間が原因です。隙間が大きいほど帯留めは不安定になります。

隙間を埋めるためには、三分紐よりも厚み・幅がある四分紐を使うのがおすすめです。四分紐がない場合は、三分紐を2本重ねるのも良いでしょう。

隙間がないのに不安定なときは、帯締めをきちんと締められていない可能性があります。もう一度締め直してみましょう。

まとめ

本記事では帯締めの使い方やTPO・選び方・アレンジ方法・保管方法などを解説しました。改めて記事の内容をまとめます。

  • 帯留めはアクセサリーなので使用は任意
  • 帯留めは三分紐に通して使う
  • フォーマルシーンでは高級感のある帯留めを使うのがマナー
  • カジュアルシーンではどのような帯留めを使っても良い
  • お茶会・不祝儀では帯留めの使用がNG
  • 帯留めは季節やイベント、着物全体の色合いに合わせて選ぶとお洒落
  • ブローチ・ボタン・イヤリングなどは簡単なアレンジで帯留めになる
  • 帯留めは仕切り付きのジュエリーボックスで保管すると傷がつきにくい

本記事の内容を参考に、さまざまなシーンで帯留めのコーディネートを楽しんでみてください。

この記事が、帯留めについて知りたい方の参考になれば幸いです。

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