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コーリンベルトとは何?着付けに必要なの?

コーリンベルトとは何?着付けに必要なの?

着付けのサポートアイテムである「コーリンベルト」。

使っている方も多いですが、中には初めて名前を聞いた方もいるでしょう。

そこで本記事では、コーリンベルトの役割や必要性・使う場面・使い方を紹介します。

コーリンベルトを使いたい方に向けて、種類や販売場所・代用品などもお伝えするので、購入の際の参考にしてみてください。

コーリンベルトとは?

コーリンベルトとは、着付けを楽に行うための補助アイテムです。着崩れを防ぐ役割もあります。

長襦袢や着物に用いるアイテムで、衿合わせを整えるために使われるのが一般的です。

コーリンベルトはあくまで補助アイテムのため使用は任意ですが、自分で着付けをする方は多くの場合使っています。

コーリンベルトの別名(和名)は何?

コーリンベルト

コーリンベルトは、コーリン株式会社が開発したためこのように呼ばれていますが、別名も多くあります。例えば、着付けベルト・着物ベルト・和装ベルト・ウエストベルトなど。

それぞれの役割に違いはなく、製造元の違いによって呼び分けられているだけです。コーリンベルトという名称はコーリン株式会社によって商標登録されているため、他企業は同じ名称を使って販売できません。

しかし、コーリンベルトという呼び名が最も広く知れ渡っているため、ほとんどの場合はこのアイテムを「コーリンベルト」と呼びます。

着付けにコーリンベルトは必要?不要?

コーリンベルトは使用必須のアイテムではないからこそ、使うべきかどうか悩む方は多いでしょう。コーリンベルトは着付けをする上でとても便利ですが、中には苦手な方もいます。

▼コーリンベルトに関するアンケート

使う派の方が多いですが、使わない派も一定数いることが分かります。

ここではコーリンベルトの要・不要の判断材料として、メリット・デメリットを紹介するので、読みながら使うべきかどうか考えてみてください。

コーリンベルトを使うメリット

コーリンベルトを使う主なメリットは以下の通りです。

  • 着物や長襦袢の衿合わせを簡単に整えられる
  • 衿が開きにくくなるため着崩れを防げる
  • おはしょりを簡単に処理できる
  • 滑りやすい着物に対しても楽に使える
  • 紐と比べて苦しくなりにくい

コーリンベルトは使い方が簡単な上に便利なので、基本的には使用することをおすすめします

▼コーリンベルトを使った場合と使わなかった場合の比較

上記の比較から分かる通り、コーリンベルトを使うと着付けもきれいに行えます。

コーリンベルトを使うデメリット

上記のメリットがある一方、コーリンベルトには下記のデメリットもあります。

  • 肋骨にあたって痛い場合がある
  • 物によってはクリップが外れやすい
  • 長さ調整に失敗すると苦しい

コーリンベルトは、クリップが肋骨にあたって痛いから苦手」いう方は多くいます。たしかに、締め付け具合がキツすぎたり、当たり所が悪かったりするとかなり苦痛です。

コーリンベルトを快適に使うためには、何度か練習し、自分に合う使い方を習得する必要があります。

また、腰紐や胸紐を使い慣れている方からすると、かえってコーリンベルトは使いづらいケースもあるようです。腰紐や胸紐で問題なく着付けができる方は、あえてコーリンベルトを使う必要はないでしょう。

コーリンベルトを使う場面

初心者の方が自装する際は、基本的にはコーリンベルトの使用をおすすめします。腰紐や胸紐を使う方法より簡単なので、より早く着付けを習得できるでしょう。

一方で、他装する際はコーリンベルトを使わないケースが多いです。これから他装を勉強する方は、コーリンベルトを使わずに着付けする方法も練習しておきましょう。

また、コーリンベルトが苦しい・痛いと感じる方も無理して使う必要はありません。

コーリンベルトの使い方【長襦袢編】

コーリンベルトは長襦袢と着物の両方に使います。まずは、長襦袢で使う手順を解説します。

  1. 長襦袢の衣紋抜きにコーリンベルトをかけておきます。
  2. 長襦袢の衿合わせをし、衣紋を抜きます。
  3. コーリンベルトの左側を左手で持ち、身八つ口に手を入れます。
  4. 右衿のアンダーバストの位置でコーリンベルトのクリップを留めます。
  5. コーリンベルトの右側を右手で持ち、体の前に持ってきます。
  6. 左衿のアンダーバストの位置でコーリンベルトのクリップを留めます。
  7. 完成です。

完成したときに、コーリンベルトがキツすぎたり緩すぎたりしたら長さを調整しましょう。アジャスターで調整可能です。

また、衿合わせのズレや衣紋の抜き加減・背中側のシワなどもコーリンベルト着用後に必ず調整しましょう。

コーリンベルトの使い方【着物編】

次に、コーリンベルトを着物に使う手順を紹介します。

着物に使うコーリンベルトは、長襦袢用と混同しないよう、別色のものを用意することをおすすめします。それでは手順を見ていきましょう。

  1. コーリンベルトを持ち、左手を身八つ口の中に入れます。
  2. 右衿(下前)をコーリンベルトのクリップで留めます。留める位置はアンダーバストの高さです。
  3. コーリンベルトを身八つ口から出し、背中側にぐるっと回します。
  4. コーリンベルトを体の前まで持ってきて、左衿(上前)をクリップで留めます。留める位置はアンダーバストの高さです。
  5. 完成です。

コーリンベルトを留める位置は、左右で高さを合わせてください。高さがズレると着崩れの原因になります。

また、コーリンベルトの長さは肩幅プラス5cm程度が適切だとされているため、事前に長さを調節しておきましょう。キツかったり緩かったりした場合は後から調整することも可能です。

コーリンベルトの種類

コーリン株式会社の販売するコーリンベルトには、以下の種類があります。

  • コーリンベルト エコノミー
  • コーリンベルト デラックス
  • コーリンベルト しっかり
  • 和装じめ
  • メッシュベルト

夏用にメッシュ素材で作られたものや、体に巻き付けて使える長さのものなど、種類は豊富です。

コーリン株式会社以外が販売する着付けベルトや着物ベルトも選択肢に入れつつ、自分に合う種類を選んでみてください。

コーリンベルトはどこで売っている?

コーリンベルトはどこで購入できるのでしょうか。主な販売場所は、以下の通りです。

  • Amazon・楽天
  • メルカリ・ヤフオク
  • 着物専門店・呉服店

各販売店での費用相場や特徴を解説します。

Amazon・楽天

Amazon・楽天

コーリンベルトは、Amazon・楽天などのネットショップで購入できます。もちろん、コーリン株式会社の公式オンラインストアでの購入も可能です。

販売価格は700円~2,000円程度で、種類によって異なります。「コーリンベルト エコノミー」は比較的安いですが、「コーリンベルト しっかり」や「コーリンベルト デラックス」は価格帯が上がります。

Amazon・楽天は欲しいときにいつでも購入できる点がメリットですが、試着できないのでサイズやデザインが思っていたものと異なるリスクがあることは覚えておきましょう。

メルカリ・ヤフオク

メルカリ・ヤフオク

メルカリ・ヤフオクなどのフリマアプリ・オークションサイトでは、300円~800円程度でコーリンベルトが出品されています。

2個セットで1,000円、他の着付け小物とセットで2,000円といった売られ方もしています。

単品でも安く買えますが、コーリンベルトが複数本欲しい方や、他の着付け小物を一緒に購入したい方はさらにお得に購入できるでしょう。

着物専門店・呉服店

着物専門店・呉服店

自分に合うコーリンベルトを確実に購入したいのであれば、着物専門店や呉服店に足を運ぶのが一番です。サイズやデザインを直接確認できるので安心できます。

自分で選ぶのが難しい場合は店員さんに相談することも可能です。店員さんは着物に詳しいので、あなたに合うコーリンベルトを一緒に見つけてくれるでしょう。

販売価格はネットショップとほとんど変わらず、およそ1,000円~2,000円で購入できます。

ダイソー・セリアなどの100円均一ショップでは売っていない

コーリンベルトは、ダイソー・セリアなどの100円均一ショップでは販売されていません

コーリンベルトの販売価格はそこまで高いわけではなく、安ければ300円程度で手に入るので、通常通り購入するのが良いでしょう。

少しでも安く購入したいのであれば、セット売りの物を友人と分け合ったり、以下で紹介する代用品を用いたりすることをおすすめします。ただし、代用品は本物よりも使いづらいことには注意してください。

コーリンベルトの代用品

コーリンベルトを用意できない場合や使いたくない場合は、代用品を使うこともできます。以下、コーリンベルトの代用となるものです。

  • 包帯
  • ストッキング
  • 帽子クリップ

包帯・ストッキングはコンビニエンスストアやドラッグストアなど色々な所で売っているので、着付け当日にコーリンベルトを忘れてしまった場合はぜひ代用品として活用してみてください。

帽子クリップは100円均一ショップで購入可能です。コーリンベルトを安く手に入れたい方は、一度試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

本記事では、コーリンベルトの基本的な知識を網羅して解説してきました。内容をまとめると以下のようになります。

  • コーリンベルトは、着付けを楽に行うための補助アイテムである
  • 着付けベルト・着物ベルト・和装ベルト・ウエストベルトなど呼ばれることもある
  • コーリンベルトの使用は任意だが、基本的には使うのがおすすめ
  • 着崩れを防げる・簡単に使える等のメリットがある
  • 肋骨にあたって痛い・苦しいと感じる場合は無理に使わなくて良い
  • 種類や購入場所によって異なるが、およそ300円~2,000円程度で購入できる
  • 用意できない場合、包帯・ストッキング・帽子クリップなどが代用品になる

コーリンベルトを使った経験のない方は、ぜひ本記事で紹介した手順を読みながら練習してみてください。何度か練習することで自分に合う使い方が分かるようになり、より楽に着付けができるようになりますよ。