「名古屋帯の結び方が分からず、ずっと使えていない…。」
このようにお悩みの方は多いです。
そこで、本記事では名古屋帯の一重太鼓の結び方を初心者向けに細かく説明しました。
手順は26ステップと長めではありますが、できるだけ分かりやすく説明したのでぜひ参考にしてください。
この記事を読みながら名古屋帯を結んでみましょう。
名古屋帯を合わせる着物は?
名古屋帯は袋帯よりも格の低い帯です。そのため、基本的に格の高い着物とは合わせません。
ではどんな着物とあわせるのかというと、主に以下の3つになります。
- 付け下げ
- 小紋
- 紬
少しかしこまった場であれば、訪問着や色無地に合わせるケースもあります。
名古屋帯の結び方 ~一重太鼓~
今回は名古屋帯を用いた一重太鼓の結び方について解説します。
用意するもの
名古屋帯で一重太鼓を結ぶために必要な道具はこちらです。
- 名古屋帯
- 帯板
- 帯枕
- 帯揚げ
- ゴム
- 帯締め
- 腰紐
- クリップ(2つ)
結び方
名古屋の一重太鼓の結び方を解説します。
説明の横にある「V」を押すと詳しい説明が表示されます。
1.帯板をつける
輪とは、帯が半分に折られているうちの縫い目が無い方の辺を指します。
手先の先端が帯板の下のラインと合わさるようにすると、丁度良い長さになります。
2で肩にかけた帯は、手でしっかり押さえましょう。
帯を一周させる際は、帯を回すのではなく人が回ると簡単です。
左手で抑えていた手先を帯の中に挟んで固定したら、空いた左手を背中側に回します。
背中に手を回したら、斜めに掛かっている手先の下部を掴んで引っ張ります。
それと同時に右手で帯を引っ張り、全体を引き締めます。
6.帯の二周目を巻き、引き締める
帯をクリップで留めることで両手が空きます。
7で離した手先に左手を添えます。添えたまま、右手を使って折り返しましょう。
そうすることで、手先が帯と平行になります。
9.垂れの柄が外側を向くように調整する
垂れの先が地面につく位の長さがおすすめです。
帯は、くしゃっとなっている箇所を三角形に開くと良いです。
仮紐は帯の下部で結びます。この仮紐はすぐ外すため軽く結んで構いません。
12.帯枕に帯揚げを巻き、ゴムで留める
垂れている帯と着物との間に帯枕を入れます。
帯枕と帯を両手で持ち、帯の上まで持ち上げます。勢いよく持ち上げるのがポイントです。
持ち上げた後は、帯枕の平らな面が背中に触れているかチェックしましょう。
お太鼓の形を保つために、帯枕の紐はきつく締めます。緩く占めるとお太鼓の形が崩れやすくなってしまいます。
後程きちんと結びなおします。現段階では、邪魔にならないように軽く結ぶ程度でOKです。
17.11で使った仮紐を外す
背中側に垂れている帯と着物との間に仮紐を差し込み、引っ掛けます。
仮紐を帯に引っ掛けたまま、帯の下部を掴んでお太鼓の形を作りましょう。
お太鼓の形が完成すると、お太鼓の下の辺にちょうど仮紐が降りているはずです。
19.仮紐を体の前で結ぶ
20.8で手先を止めていたクリップ②を外す
手先は左側に折り返します。反対側の右手で手先を迎えに行きましょう。
結ぶ前に、帯締めの長さを左右同じに整えましょう。
整えた帯締めを、左が上になるようにクロスさせ、下から上に結び上げります。
結んだ帯紐を真下に下ろして、再度左が上になるように結びます。
結び終わった帯紐の余りは、結んだ帯紐の中へ上から下に仕舞います。
帯揚げを1/3に折り、形を整えます。
整えた帯揚げは、左が上になるように胸の前でクロスさせ、下から上に結び上げます。
結び上げた帯揚げを真下に下ろして、再度左が上になるように結びます。
帯揚げの結び目と、余った帯揚げの両方を帯にしまいます。
24.お太鼓の形を整える
25.仮紐を取る
26.完成
「もっと細かい部分を詳しく知りたい」「誰かに見てもらわないと、合っているか不安」という方は、着付け教室に通うと良いでしょう。名古屋帯の結び方を着付け講師が直接教えてくれるので、確実且つ効率的に身につけることができます。
名古屋帯を結んだあとのチェックポイント
名古屋帯を結び終えたら、次の3ポイントをチェックしてください。
- お太鼓の形やバランス
- 垂れの長さ
- 帯のきつさ
これら3点の直し方は、下記記事で詳しく解説しています。歪みや乱れが気になる方は記事を読みながら直しましょう。
まとめ
本記事では、名古屋帯の結び方を26の手順で解説しました。
満足できる一重太鼓は結べましたか?
きれいに結べるようになるためには、繰り返し読んでたくさん練習してみてください!
この記事が、名古屋帯の結び方を知りたい方の参考になれば幸いです。