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着物の柄の意味、知っていますか?主な25種類を紹介します

着物 柄

着物を選ぶ際、柄の意味が気になったことはないでしょうか。

着物の柄にはひとつひとつ意味が込められています。また、柄の意味を知るとより着物を楽しめるようになります。

本記事ではよく使われる着物の柄の意味を25種類紹介します

ぜひ、着物選びの参考にしてみてください。

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着物の柄の意味一覧表

本記事で紹介する着物の柄の意味を一覧表にまとめました。

柄の名前意味
松竹梅(しょうちくばい)生命力、忍耐力
鶴(つる)長寿、夫婦円満
亀甲文(きっこうもん)長寿、健康
桜文(さくらもん)豊かさ、物事の始まり
牡丹(ぼたん)風格、富貴
菊(きく)無病息災、長寿
扇(おうぎ)繁栄、発展、開運
鳳凰(ほうおう)平和、幸せ
七宝文(しっぽうもん)円満、ご縁
御所車(ごしょぐるま)高貴さ、華やかさ
兎(うさぎ)飛躍、平和
青海波(せいがいは)穏やかな暮らし
藤(ふじ)豊作、子孫繁栄
紗綾形(さやがた)長寿、家の繁栄
丸文(まるもん)力強さ、永遠の幸せ
観世水(かんぜみず)未来永劫(みらいえいごう)
花丸文(はなまるもん)永遠の幸せ
蝶(ちょう)成長祈願、夫婦円満
矢絣(やがすり)「出戻らない」という願い
麻の葉(あさのは)厄除け、子どもの成長祈願
市松文(いちまつもん)発展、繁栄
立涌文(たてわくもん)上昇、運気アップ
物語文(ものがたりもん)知性、教養
鴛鴦(おしどり)夫婦円満
雪輪(ゆきわ)豊作

以下では、それぞれの意味をより詳しく解説していきます。

なお、着物の柄の意味は着付け教室で教わることも可能です。座学と実践を組み合わせて学べるので、コーディネートなどに活かしやすくなりますよ。

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松竹梅(しょうちくばい)

松竹梅は、おめでたい植物の松・竹・梅の3点が施されている柄です。中国の「歳寒三友(さいかんさんゆう)」が由来となっています。

松・竹・梅にはそれぞれ次のような特徴があります。

  • :冬場でも枯れずに緑の葉を付け、美しい状態を保つ
  • :成長が早く、寒い冬でも折れずに真っ直ぐと伸びる
  • :冬が終わると、他の植物よりも早く花を咲かせる

これら3つが、冬の寒さという逆境に負けない点で共通していることから、松竹梅は生命力の強さや忍耐力の高さを表す柄となっています。

お宮参りや成人式などの場面におすすめです。

鶴(つる)

「鶴は千年、亀は万年」ということわざにあるように、鶴の柄は長寿の象徴となっています。

また、鶴はつがいを作ると一生添い遂げるといわれており、夫婦円満を表す柄としても知られています。

結婚式に参列する際は、ぜひ鶴の柄を選んでみてください。

亀甲文(きっこうもん)

亀甲文とは、六角形が連なった柄です。亀の甲羅をかたどった柄だと言われています。

奈良時代・飛鳥時代に中国から日本に伝来した伝統的な柄です。

鶴の柄と同じく、亀甲文も長寿を象徴しています。また、亀の甲羅は固く身を守るので、健康を象徴することも多いです。

長寿や健康を願う場面では、積極的に亀甲文の着物を選んでみましょう。

桜文(さくらもん)

桜文は、名前の通り桜が施された柄です。桜は五穀豊穣の神が宿る木なので、豊かさを表す柄となっています。また、物事の始まりを表す柄でもあります

入学式や卒業式などの、桜が咲く季節や新しいスタートを切る時期におすすめです。

ただし、桜が満開の時期に着ると着物の桜が本物の景色に見劣りしてしまう可能性があります。そのため、つぼみ~3分咲きの間に着用するのが一般的です。桜の散り際を描いた桜文であれば桜が満開の時期に着ても良いでしょう。

牡丹(ぼたん)

牡丹の花言葉には風格・富貴などがあり、着物の柄でも同じ意味合いを持ちます

牡丹は花びらが大きく大胆に咲き誇るため、豪華な印象を与えたいときにぴったりの柄です。おめでたい場面に着ていけば、お祝いの気持ちを最大限伝えられます。

菊(きく)

菊の柄は、長寿や無病息災を象徴します

菊をたくさん集めた「菊尽くし(きくづくし)」や菊を水に浮かべた「菊水(きくすい)」など、菊の柄の種類は豊富です。

着る季節は秋がメインですが、通年着ても問題ありません。

お宮参りをはじめとし、無病息災や長寿を願う場面に選んでみてください。

扇(おうぎ)

扇は末広がりの形をしていることから、繁栄や発展・開運を表す柄として知られています。

また、扇はかつて高貴な人のみが使う小物だったので、縁起の良い柄でもあります。

結婚式や卒業式・式典など、将来の成功を願う場面に向いているでしょう。

鳳凰(ほうおう)

鳳凰とは、中国神話に登場する伝説の鳥のことです。さまざまな動物の特徴をあわせ持っており、日本の言い伝えでは、頭とくちばしが鶏・首が蛇・胴体の前部がキリンで後部が鹿・背が亀・顎がつばめ・尾が魚であるとされています。

鳳凰は「徳の高い君子が位に就く時に現れる」と言い伝えられており、幸せや平和を表すモチーフとなっています。

おめでたいシーンにはぜひ着ていきたい柄です。

七宝文(しっぽうもん)

七宝文とは、同じ大きさの円を4分の1ずつ重ねて並列した柄のことです。

円がつながっている様子から、「円満」や「ご縁」といった意味を持っています

また、七宝とは、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・硨磲(しゃこ)・珊瑚(さんご)・瑪瑙(めのう)の7つの宝のことを言います。

すべて縁起物なので、縁起の良い時に着ると良いでしょう。

御所車(ごしょぐるま)

御所車とは、御所(天皇や上皇が住むところ)周辺で貴族のみが使用した乗り物のことです。

貴族が使っていたことから、高貴さや華やかさを表す柄となっています。

また、御所車に多くの花を飾った柄を「花車(はなぐるま)」と呼び、幸せを表す柄に変化します。

どちらも格式高い場面に合う柄です。

兎(うさぎ)

兎の柄は、飛躍や平和を象徴しています。飛躍は兎が高く跳ぶことに由来し、平和は兎の長い耳が福を集めることに由来しています。

兎は月と一緒に描かれることが多いです。月と一緒に描かれている場合は、秋口の着用がおすすめです。

兎単体であれば、どんな時期に着ても問題ありません。入学式や成人式など、新しいスタートを切るタイミングに向いています。

青海波(せいがいは)

青海波とは、海の波を扇形に描いて重ねた柄のことです。

広く穏やかな海を感じさせる柄で、暮らしが穏やかに続くようにという願いが込められています

海にまつわる柄ですが、一年を通して着ることができます。

藤(ふじ)

藤は、繁殖力が強いことから子孫繁栄を願う柄として好まれています。

また、見た目が稲穂にそっくりなので、豊作祈願を願う柄としても知られています。

藤は春に咲く花なので、藤の柄の着物は春に着るのがおすすめです。

紗綾形(さやがた)

紗綾形は、「卍」を斜めにして連ねた柄です。中国の明から伝わった「紗綾」という絹織物に使われていたことから紗綾形と呼ばれています。

紗綾形には不断長久(ふだんちょうきゅう)といって、長寿や家の繁栄を願う意味が込められています

慶事に向いている柄です。

丸文(まるもん)

丸文とは、その名の通り丸い円を描いた柄です。円の中に植物や動物を描いたり、植物や動物を集めて円を形作ったりします。

円を太陽に見立て、力強さを表すことがあります。また、円には始まりも終わりもないことから、永遠の幸せを表すことも多いです

慶事での着用がおすすめです。

観世水(かんぜみず)

観世水とは、水面が渦巻く様子を描いた柄です。

水の流れは常に変化するという観点から、未来永劫(みらいえいごう)を象徴しています。

観世水が単体で描かれている場合は、夏に適しています。植物などと一緒に描かれている場合は、その植物の季節に合わせて着用してみてください。

花丸文(はなまるもん)

花丸文とは、花や草を円形にまとめた柄のことです。菊や梅・椿など、さまざまな草花をまとめることができます。

円型は始まりも終わりもない形です。そのため、花丸文は永遠の幸せを象徴します

花丸文は古くから結婚式の花嫁衣装に使われてきた柄です。結婚式や披露宴で、花嫁衣装として着ると良いでしょう。

蝶(ちょう)

蝶の柄には成長祈願の意味が込められています

蝶は幼虫からさなぎの過程を経て、美しい成虫へと成長していくからです。

また、蝶は産卵期を迎えるとメスとオスの2匹でくっついて舞うようになります。その様子から、夫婦円満のシンボルともなっています。

結婚式やお宮参りなどに最適な柄と言えるでしょう。

矢絣(やがすり)

矢絣とは、矢羽根(矢に付ける鳥の羽根)を表した柄です。自動車の初心者マークに似た形をしています。

矢は一度放つと元に戻らないことから、矢絣の着物は嫁入り道具にされることが多いです。

お子様が結婚される際のプレゼントなどに良いかもしれませんね。

麻の葉(あさのは)

麻の葉は、麻の葉を六角形にかたどった柄です。

麻はかつて厄除けの葉とされていたため、麻の葉の柄も厄除けの意味を持ちます

また、麻の葉は成長が早いため、子どもの成長祈願といった意味も持っています。

七五三やお宮参りなど、お子様がメインのイベントごとには麻の葉の着物が合うでしょう。

市松文(いちまつもん)

市松文は、2色の正方形が交互に並べられた柄です。どこまでも規則的に続いていくことから、発展や繁栄を表すシンボルとなっています。

また、市松文は2020年の東京オリンピックのエンブレムにも使われています。

シンプルですが縁起の良い柄なので、特別な行事の際におすすめです。

立涌文(たてわくもん)

立涌文とは、縦向きの相対する波線が膨らんだりすぼんだりを繰り返す柄のことです。湯気がのぼる様子を表していることから、上昇・運気アップを象徴しています

波線どうしの膨らみには、藤や菊などの花柄があしらわれることも多いです。

立涌文は格式高い柄なので、晴れ着に向いています。

物語文(ものがたりもん)

物語文とは、源氏物語や伊勢物語のひと場面を切り取った柄です。物語文の着物を着ることで、知性や教養を養えるとされています。

切り取った場面に合わせて着るシーンを考えてみると楽しいかもしれません。

鴛鴦(おしどり)

「おしどり夫婦」という言葉から分かる通り、鴛鴦は夫婦円満を表す柄です。振袖や留袖によく使われます。

鴛鴦がつがいで描かれている場合は、結婚式にぴったりです。1羽やグループで描かれている場合は、どんな場面にも合わせられます。

雪輪(ゆきわ)

雪輪は、雪を輪っか状で表した柄です。雪の結晶とはまた一味違い、落ち着いた印象を残せます。

「雪は豊年の瑞(しるし)」・「雪は五穀の精」という言葉にもある通り、雪輪は豊作を表します

雪ということで冬限定の柄だと思う方も多いようですが、一年を通して使えます。

雪が降る冬の季節だけでなく、涼を取りたい夏の季節にも合わせてみてはどうでしょうか。

おわりに

本記事ではよく使われる着物の柄の意味を25種類紹介しました。

柄の特徴や意味について知ることで、より着物を楽しめるようになります。

この記事が、着物の柄の意味を知りたい方の参考になり、着物を楽しむ一助になっていれば幸いです。

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