着付け教室に通うと、大体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。相場を徹底調査しました。項目別に詳細な費用もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
記事の後半では、おすすめの着付け教室3選とそれぞれの費用もご紹介します。
着付け教室の相場はどれくらい?
着付け教室によって、かかる費用は大きく前後します。1回ワンコインで受講できるところもあれば、数千円かかる教室もあるのです。
着付け教室ごとにかかる費用を調査し、相場を表にまとめました。
項目 | 相場 |
---|---|
入学金 | 3,000円~10,000円程度 |
授業料 | 1,000円~3,000円程度 / 回 |
教材費 | 1,000円~10,000円程度 |
試験代 | 5,000円~30,000円程度 |
認定料 | 10,000円~200,000円程度 |
レンタル代 | 500円~2,000円程度 |
ロッカー代 | 500円~1,000円程度 |
各費用の詳細を説明します。
入学金
着付け教室に入学するために必要な費用です。3,000円~10,000円程度が相場ですが、無料の場合もあります。
期間に応じた入会金無料キャンペーンや、体験会当日の入学で入会金が無料になる特典を設けている教室は多いので、事前にチェックしておきましょう。
授業料
着付け教室の授業料の相場は、1回あたり約1,000円~3,000円です。1コースあたりの授業数は大体6~15回となっています。
1つのコースを完遂し、着付けを習得するためには、6,000円~45,000円程度の費用がかかると想定しておくと安心です。
教材費
着付け教室では、授業料以外に教材費が必要になる場合があります。教材費の相場は1,000円~10,000円程度です。教室によっては、教材費が授業料に含まれていることもあるので要チェックです。
また、教材の購入を任意としている着付け教室も少なくありません。教材を持っておけば卒業後もいつでも復習ができ、長く着付けを楽しめますが、経済的な負担を軽くしたい方は購入しなくても大丈夫です。
試験代
多くの着付け教室では、カリキュラムの最後で試験を受けることになります。合格すると進級の権利を得られたり、教室独自の資格を取得できたりします。
試験にかかる費用はおよそ5,000円~30,000円です。難易度が上がるほど費用も高くなります。
着付けを始めて最初に通うコースでは、そこまで費用が高くなることはありません。10,000円以内で収まるでしょう。
また、基本的な着付けを習うだけでよく、進級の意思がない方は、試験を受けずに済む場合もあります。
ただし、習得度を把握するという意味でも、基本的に試験は受けることをおすすめします。
認定料
次のコースへ進級するためには、認定証が必要になります。認定証は試験に合格するともらえるもので、発行にかかる費用は10,000円~200,000円程度です。認定料の他に、免状代・看板代が必要な場合もあります。
進級を重ねるほどに認定料も高くなり、数十万円かかるケースも少なくありません。着付けのプロを目指したい方は、予算に余裕を持っておきましょう。
レンタル代
着物を持っていない方は、購入かレンタルをすることになります。
購入する場合の費用はピンキリですが、レンタルをする場合は1授業あたり500円~2,000円程度かかるのが一般的です。
完全無料や一部無料の着付け教室もあるので、事前にチェックしておきましょう。レンタル代の有無で全体の費用は大きく前後します。
ロッカー代
着物を置いておくロッカーの使用料はおよそ500円~1,000円です。
ロッカーに置いておけないと、毎回着付け道具一式を持ち運ぶことになり労力がかかります。使用する方がほとんどなので、ロッカー代のチェックは必須です。無料で使用できる場合もあります。
費用だけで着付け教室を選ぶことはおすすめしない
ここまで紹介してきたとおり、着付け教室にかかる費用はピンキリです。高いところもあれば、安く抑えられる教室もあります。
予算に応じた着付け教室に通うことは大切ですが、費用だけで選ぶことはおすすめしません。
「安い」という理由だけで選ぶと、想定していた費用とは別の支払いが生じる可能性があるからです。
着付け教室の運営には場所代や講師の人件費がかかります。授業料や入学金が無料で、その他の費用も完全無料だと運営は続けられません。必ずどこかに収入源があります。受講生に着物を購入してもらい、その費用で運営している可能性もあります。
以上から、安さだけを理由に着付け教室を選ぶことは推奨できません。カリキュラムの内容やサービスの質を考慮した上で、費用を比較して着付け教室を選びましょう。
おすすめの着付け教室3選
相場よりもお手頃でありながら、生徒からの満足度も高い着付け教室を3つ厳選しました。教室ごとの費用を表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
詳しい特徴や費用については、以下で詳しく説明します。
京都きもの学院 | いち瑠 | 典雅きもの学院 | |
---|---|---|---|
入学金 | 5,500円 | 0円 | 0円 |
授業料 | 1回あたり1,100円 | 1回あたり500円 | 1回あたり550円 |
教材費 | 1,650円 | 貸出無料 (購入する場合は有料*) | 1,100円 |
試験代 | 有料* | 5,500円 | 有料* |
認定料 | 有料* | 44,000円 | 有料* |
レンタル代 | 有料 例:袋帯1回500円~ | 0円 | 一部0円(着物/帯のみ) |
ロッカー代 | 要問い合わせ | 0円 | 要問い合わせ |
*費用は要問い合わせ
京都きもの学院
- 昭和46年創立で伝統深い
- 駅からのアクセスが良い教室が多い
- 好きな通い方を選べる
京都きもの学院には、ベーシックな「きもの着付コース」の他、「大正浪漫はいからコース」というコーディネートを楽しむためのコースもあります。伝統がある着付け教室なので、講師の質の高さには期待できます。
教室があるのは関西限定ですが、どこもアクセス良好で駅から近いので、一度お近くの教室を探してみてはいかがでしょうか。
また、オンラインコースもあるので、遠方から着付けを習うことも可能です。
京都きもの学院の費用
京都きもの学院のきもの着付入門コースにかかる費用は以下の通りです。
入学金 | 5,500円 |
授業料 | 1回あたり1,100円 |
教材費 | 1,650円 |
試験代 | 有料* |
認定料 | 有料* |
レンタル代 | 有料 例:袋帯1回500円~ |
ロッカー代 | 要問い合わせ |
*費用は要問い合わせ
試験代や認定料は、ホームページに明記されておりません。どれくらいの費用がかかるのか調査を進めたところ、以下のコメントを見つけました。
今、京都きもの学院で専門科コースに通っており来月終了します。
先日、考査料として5千円支払い、試験を受け合格しましたが…。ただ着れるだけで、美しく着るには師範科へ上がるように言われました。
引用:Yahoo!知恵袋
そして、認定料を近々2万5千払うように催促されています。
Q. 前の師範科の時、結構な料金だったので、高等師範科は、もっと掛かるのでは?とビビッています。
A1. 高等師範科でビビッていたらだめですよ(笑)試験代は1万円、認定料は16万です。
A2. うろ覚えですいませんが、
師範科の授業料は48,000 お免除代は52,000
高等師範科の授業料は60,000 お免除代は160,000くらいではなかったでしょうか。。。
引用:Yahoo!知恵袋
試験代・認定料は、コースごとに異なるようです。難易度が上がるほど、試験代も認定料も上がっていくことが分かります。レベルに応じて費用が増すのは、基本的にはどの着付け教室でも同様です。
いち瑠

- 着物のレンタル代が無料で始めやすい
- 初回授業で肌着・裾除けのプレゼントがもらえる
- おでかけレッスンがカリキュラムに盛り込まれている
初心者向けの着付け教室「いち瑠」。受講者の9割が着付け初心者です。
サービス内容も初心者に優しいものが多くなっています。例えば、着物のレンタル代が無料なので着物を持っていない方でも簡単に始められます。また、初回授業で肌着と裾除けをプレゼントしてもらえるため、授業外で練習することも可能です。
カリキュラム内におでかけレッスンが組み込まれており、実際に着物を着て外出ができるのもいち瑠ならではの特徴です。楽しみながら着付けを学べるでしょう。
いち瑠の費用
いち瑠にかかる費用をコース別にまとめました。
初級コース | 中級コース | 上級コース | |
---|---|---|---|
入学金 | 0円 | 0円 | 0円 |
授業料 | 1回あたり500円 | 1回あたり1,000円 | 1回あたり1,000円 |
教材費 | 貸出無料 (購入する場合は有料*) | 貸出無料 (購入する場合は有料*) | 貸出無料 (購入する場合は有料*) |
試験代 | 5,500円 | 11,000円 | 11,000円 |
認定料 | 44,000円 | 55,000円 | 55,000円 |
レンタル代 | 0円 | 0円 | 0円 |
ロッカー代 | 0円 | 0円 | 0円 |
*費用は要問い合わせ
いち瑠では比較的安く着付けを学べます。レベルが上がると授業料や試験代・認定料が上がりますが、数十万円かかることはありません。調査したところ、和装師範の認定料11万円が最高金額であり、他の着付け教室よりも安く済むことが分かりました。
典雅きもの学院

- 目的に応じたコースが多数用意されている
- 全国に100教室以上展開している
- 着物と帯は無料でレンタルできる
典雅きもの学院では、目的に合わせて通うコースを選択できます。
自分で着付けができるようになりたい方は「着物ふれあいコース」、人に着せたい方は「着付師科」、プロを目指したい方は「アドバイザー科」といった形です。
着付けを学ぶ目的がハッキリとしている方におすすめします。全国に100教室以上展開しているので、近くに通えるところがないかチェックしてみてください。
典雅きもの学院の費用
典雅きもの学院にかかる費用は、コースとごとに異なります。一部抜粋して表にまとめました。
着物ふれあいコース | 資格取得コース(本科) | 資格取得コース(専攻科) | |
---|---|---|---|
入学金 | 0円 | 0円 | 0円 |
授業料 | 1回あたり550円 | 1回あたり3,300円 | 1回あたり4,400円 |
教材費 | 1,100円 | 1,100円 | 4,400円 |
試験代 | 有料* | 有料* | 有料* |
認定料 | 有料* | 有料* | 有料* |
レンタル代 | 一部0円(着物/帯のみ) | 一部0円(着物/帯のみ) | 一部0円(着物/帯のみ) |
ロッカー代 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
*費用は要問い合わせ
試験代や認定料を知るためには、資料請求をする必要があります。また、資格取得コースの師範科では、認定料の他に看板代が別途かかります。こちらも併せて問い合わせておきましょう。
まとめ
本記事では着付け教室の相場について解説しました。
大体の費用が把握できたのではないでしょうか。費用は着付け教室ごとに大きく異なるので、入学を決める前にしっかりと把握しておくことをおすすめします。
ぜひ今回の内容を参考に、通う着付け教室を選んでみてください。