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着物ハンガーはどこで買える?代用品は?掛け方は?解説します

着物ハンガーはどこで買える?代用品は?掛け方は?解説します

着物を着る前後に干す際、役立つのが着物ハンガーです。

着物を着る機会が少ない方は、購入場所や使い方について疑問に思っている方も多いでしょう。

そこで本記事では、着物ハンガーの基礎知識を徹底解説します。

前半では、着物ハンガーがどういったものなのかや使い方・選び方を解説し、後半では着物ハンガーの購入場所や代用品、そして注意点を紹介します。

最後まで読んで、着物ハンガーに関する知識を身につけましょう。

着物ハンガーとは

着物ハンガーとは

着物ハンガーとは、着物を掛けるためのハンガーのことを指します。洋服用のハンガーよりも横幅が長い点、肩の部分が一直線に伸びている点などが特徴です。

洋服用のハンガーは肩の部分がカーブして斜めになっているため、着物が落ちてしまいかねません。横幅も狭いため、無理に掛けると着物にシワが寄ってしまう可能性もあります。

よって、着物を干す際には専用の着物ハンガーを使うことが一般的です。

着物ハンガーの使い方

着物ハンガーは、着物を着る前の1~2日間や、着物を着た後の1~2日間、そして半年に一度着物を虫干しする際に使います。

具体的な使い方のコツは以下の通りです。

  • 左右均等に干す
  • 高さを十分に確保する
  • 着物の襟を広げる

それぞれ詳しく説明します。

左右均等に干す

着物ハンガーに掛ける着物は、左右対称になるように意識してください。背中心がフックの位置に来るよう調整すればOKです。

左右のバランスが取れないと着物ハンガーが傾いてしまい、着物が落ちてしまう可能性があります。シワや汚れの原因にもなりえます。

高さを十分に確保する

着物はドレスやワンピースのように上下一体になっており、長さがあるので、干す際は裾を引きずらないよう高さを十分に確保しましょう。家の中で高い位置から干せる場所があるか確認してみてください。

裾を引きずるとホコリが付いて汚れてしまったり、シワがついたり生地が曲がってしまったりします。

着物の襟を広げる

着物ハンガーを使う際は、着物の襟を広げた状態で掛けるようにしてください。

着た状態と同じように襟を重ねたまま干すと、十分に風が通らず、着物に湿気が溜まったままになってしまいます。また、干した際にシミやゴミなどの汚れも確認できません。

着物ハンガーの選び方

着物ハンガーは、次の基準で選ぶことができます。

  • 形状
  • サイズ
  • 素材

1点ずつ詳細を解説していきます。

形状で選ぶ

着物ハンガーの形状は、主に以下の3種類に分けられます。

  • 一本タイプ
  • 二本タイプ
  • 多機能タイプ

それぞれの特徴を紹介します。

一本タイプ

一本タイプの着物ハンガーは、その名の通り着物をかける用途の肩が一本だけあるハンガーです。

最もスタンダードで、着物のみをかけたい場合は一本タイプの着物ハンガーがおすすめです。

二本タイプ

二本タイプの着物ハンガーには、着物をかける方の下に短い棒がついており、帯をはじめとしたさまざまな小物を掛けることができます。

着付け道具をひとまとめにして掛けたい方におすすめです。

多機能タイプ

多機能タイプの着物ハンガーは裾や袖を折りたたんで干せます。帯かけ用の棒が付いている場合もあります。

省スペースで着物を干せるので、家の中で着物を干せる場所が限られている方におすすめです。

サイズで選ぶ

着物ハンガーのサイズは一般的に125cm程度です。

しかし、体の大きな方の場合、125cm幅では袖が収まらない可能性があります。サイズが合わない場合は、もう少し大きい150cm程度の着物ハンガーを選びましょう。

素材で選ぶ

着物ハンガーの素材は、以下の2種類が主流です。

  • 竹製・木製
  • プラスチック製

それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

竹製・木製

竹製・木製の着物ハンガーは素材がしっかりとしており耐久性が高いため、長く使えます。着物を掛けたときにハンガーの雰囲気とマッチする良さもあります。

ただし、プラスチック製の着物ハンガーと比べると値段が高いので、購入のハードルは少々高いかもしれません。また、商品によっては竹や木のヒビ・割れ・ささくれなどが残っている場合があり、着物の生地を傷つけてしまう可能性があることにも注意が必要です。

プラスチック製

プラスチック製の着物ハンガーは安価で購入しやすい点がメリットです。最近では和のデザインが施されているものも増えてきており、デザイン性も十分です。

しかし、安価すぎる商品は耐久性が不足している場合もあります。着物の重さに耐えきれず、ハンガー自体が曲がったり折れたりしてしまうかもしれません。

プラスチック製の着物ハンガーを購入する際は、必ず耐荷重をチェックしましょう。

着物ハンガーが買える場所

着物ハンガーは、主に以下の場所で購入できます。

  • Amazon・楽天
  • メルカリ・ヤフオク
  • 着物専門店・呉服店

それぞれ詳しく説明します。

Amazon・楽天

Amazon・楽天

着物ハンガーは、Amazonや楽天といったネットショップで購入できます。費用は1,000~3,000円程度です。

着物専門店や呉服店で買うよりはお得ですが、実物を手に取ることができないので、届いた後に「質感や色味が思っていた感じと違った…。」とだけならないように注意が必要です。

信頼できるところから購入するために、各ショップのレビューは必ずチェックしましょう。

メルカリ・ヤフオク

メルカリ・ヤフオク

メルカリ・ヤフオクといった、フリマアプリやオークションサイトにも着物ハンガーは売っています。価格はおよそ500円~2,000円で、数本セットで販売されているケースも多いです。

ただし、メルカリやヤフオクで購入できる着物ハンガーはほとんどが中古品です。傷や汚れが目立つ場合もあるので、気になる方は別の場所で買った方が良いでしょう。

着物専門店・呉服店

着物専門店・呉服店

着物ハンガーを初めて購入する方は、着物専門店や呉服店で購入するのがおすすめです。

値段は1,500円~5,000円程度で他と比べると高めですが、選び方を店員さんに相談できるため、どれを買ったら良いか悩んでしまう方に向いています。

使い方の質問や確認などもできるので、着物ハンガーに関する疑問がある方は一度着物専門店や呉服店で店員さんに聞いてみると良いでしょう。

ダイソー・セリアなどの100均には売っていない

「着物ハンガーってダイソーとかセリアとかの100均に売ってないの?」という質問はよく寄せられます。

しかし残念ながら、ダイソー・セリアなどの100均に、着物ハンガーの取り扱いはありません。

着物を着る機会がほとんどなく、ハンガーも単発での使用になることが想定される場合、そこまで費用をかけたくない方も多いでしょう。そういった方は、以下で紹介する代用品を使うのも一つの手段です。

着物ハンガーの代用品

「着物を着る機会がほとんど無いので専用のハンガーを買うまででもない」「今すぐ着物ハンガーが必要なのに手元に持っていない」という場合、以下で着物ハンガーを代用できます。

  • バスタオル用ハンガー
  • 突っ張り棒

それぞれどのように使うのか、以下で詳しく解説します。

バスタオル用ハンガー

着物ハンガーの代用としてバスタオル用ハンガーを使用できます。バスタオル用ハンガーは横幅が広く、肩の部分も真っ直ぐなので、着物を掛けるのに向いているのです。

また、バスタオル用ハンガーは肩の長さが調節可能なものも多く、着物によって最適なサイズに合わせることができるのもメリットです。

万が一、肩を最大限伸ばしても横幅が足りない場合は、他のハンガーや棒などをくっつけて使用しましょう。袖を垂れ下がったまま干すと、着物にシワがついたり生地が劣化したりしてしまいます。

突っ張り棒

通常のハンガーと突っ張り棒を組み合わせることで、着物ハンガーの代用品を自作できます。

作り方は、通常のハンガーの下辺部分と、突っ張り棒を結束バンドで縛って動かないように固定するだけです。着物ハンガーの特徴である、一直線に伸びた横幅の広い肩の部分を再現できます。

ただし、ハンガーと突っ張り棒をしっかりと固定しないと動いてずれてしまったり、外れて着物が落ちてしまったりする可能性があるので注意してください。

あくまで、着物ハンガーが用意できないときの代用品であることを忘れずに使いましょう。

着物ハンガーを使う際の注意点

着物ハンガーを使う際は、以下の2点に注意してください。

  • 風通しの良い場所で陰干しする
  • 長く干しすぎない

1点ずつ詳しく解説します。

風通しの良い場所で陰干しする

着物ハンガーで着物を干す際は、風通しの良い場所で陰干ししてください。着物は、直射日光に当たると色褪せてしまいます。

よって、太陽光を避けるために、室内で着物ハンガーが使える場所を見つける必要があります。しっかりとスペースを確保しておきましょう。

また、着物を干す場所は必ず風通しが良いところでなければなりません。湿気が溜まる場所で干すと着物にカビが生えたり、変色したりする原因になってしまうので注意してください。

長く干しすぎない

着物ハンガーを使うとき、着物は長く干しすぎないことが重要です。長く干しすぎると、着物の形が崩れてしまう原因になります。干すのは長くても3日間までにしましょう。

ただし、干す時間が短すぎると湿気を抜くことができず、シミができてしまうリスクが生じます。半日以上は干すことをおすすめします。

まとめ

本記事では、着物ハンガーについて徹底解説してきました。使い方や購入場所など、着物ハンガーに関する理解は深まったでしょうか?

着物ハンガーを正しく使用することで、着物は長く美しい状態で保管できます。本記事の内容を参考に、着物ハンガーを有効活用してみてください。

この記事が、着物ハンガーについて知りたい方の参考になっていれば幸いです。