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着物で自転車に乗れるの?マナー違反にはならない?

着物 自転車

着物で少し遠出をしたいときや楽に移動したいとき、自転車に乗りたいと考える方は多いのではないでしょうか。

しかし、着物で自転車に乗ることがマナーとして許されるのかどうか分からないと不安ですよね。そもそも着物で自転車に乗ること自体ができるのか分からない方もいるかと思います。

そこで本記事では、「着物で自転車に乗ること」についてさまざまな観点から解説していきます。ぜひ最後まで読み、今抱えている不安を解消してください。

着物で自転車に乗れる?

結論、着物で自転車に乗れます。とはいえ、以下のような不安が浮かぶのは当然です。

「裾が巻き込まれたら危なくない?」
「はだけそうだけど大丈夫?」
「草履が脱げたらどうするの?」

もちろん、何の工夫もせずに自転車に乗ることは危険が伴うためおすすめできません。

しかし、工夫を凝らせば着物でも自転車を楽しめるのです。

着物で自転車に乗る際の工夫や注意点については後述しますので、試してみたい方はぜひ参考にしてください。

着物で自転車に乗る人は案外多い!

それでは、実際に着物で自転車に乗っている方はどれくらいいるのでしょうか?X(旧:Twitter)で徹底調査してみました。

調査した結果、着物で自転車に乗る人は一定数いることが分かりました。

もちろん、「危険そうだからやらない」「なんとなく怖い」という理由で着物の時は自転車を使わない人もいました。しかし、着物と自転車の組み合わせを楽しんでいる人は少なくない印象です。

着物で自転車に乗るメリット

着物で自転車に乗れると、行動範囲が広がります。車を運転できない方でも、簡単に遠い場所へ行きやすくなるのはメリットです。

徒歩ではなかなか訪問できなかった場所に、着物で気軽にサイクリングして行けるようになります。

着物で自転車に乗る方法

着物で自転車に乗る際は、基本的には「コーリンベルト」を使用します。

具体的な乗り方は以下の通りです。

  1. 通常通り、着物を着る
  2. 上前のすね辺りをコーリンベルトで留める
  3. コーリンベルトを背中側から一周させる
  4. 下前のすね辺りをコーリンベルトで留める
  5. 完成

コーリンベルトで両裾を留めることで、自転車にまたがっても着物がはだけません。

着物がはだけないので、裾が車輪に巻き込まれるリスクや脚が露出してしまうリスクを低減でき、安心して自転車に乗ることができます。

ただし、運転中にコーリンベルトが外れると車輪に巻き込まれる可能性があり、非常に危険です。留め具が外れないよう、工夫を凝らす必要があります。

着物で自転車に乗る際に役立つアイテム

コーリンベルト以外にも、着物で自転車に乗る際に役立つアイテムがあります。使用することで着物がはだけにくくなり、自転車の運転がより楽になるので、ぜひ活用してみてください。

着物で自転車に乗る際に役立つアイテム
  • もんぺ
  • 地下足袋
  • 低床フレームの自転車

1アイテムずつ詳しく説明します。

もんぺ

着物で自転車に乗る際、コーリンベルトだけだと不安な方は「もんぺ」を穿くと安心です。

もんぺとは、着物で作業をする際に使用するボトムスのことで、袴のような形状をしています。

もんぺを穿くことで着崩れを防げますし、着物がはだけることもありません。裾が車輪に巻き込まれるリスクもなくなります。

着物で安心してサイクリングしたい方は、もんぺを使用してみてください。

なお、もんぺ以外にも股引(ももひき)やサルエルパンツも活用できます。「着物ズボン」という着物専用のお洒落なズボンもあるので、気になる方はチェックしてみてください。

地下足袋

着物 自転車 地下足袋

草履や下駄で自転車の運転をしてはいけません。詳しい理由は後述しますが、脱げる可能性が高く危険ですし、道路交通法違反に該当する可能性があります。

そこで活用したいのが地下足袋です。

地下足袋とは、着物での作業靴のことで、足袋の裏に厚いゴムの底がついています。生地が足首の上まで続いており、「こはぜ」という金具で留める仕組みになっているので、自転車の運転中に脱げる可能性はほとんどありません。

スニーカーを始めとした洋装用の靴を履いても良いですが、全体的なコーディネートが不自然に見える可能性があるので注意してください。

低床フレームの自転車

低床フレームの自転車を選ぶと、着物がはだけにくくなるのでおすすめです。

通常の自転車はフレームが高く、またがるだけで着物の裾が大きく広がってしまいます。

▽通常の自転車

着物 自転車
フレームの位置が高い

一方で、低床フレームの自転車は脚を大きく広げずに乗れるため跨ぎやすく、漕いでいる最中も裾が広がりにくいです。

着物だけでなく、ロングスカートでのサイクリングにも活用できます。

着物で自転車に乗る際の注意点

着物で自転車に乗れると非常に便利ですが、その一方で危険も伴います。

よくある危険なケースとその対処法を見ていきましょう。

  • 袖や裾が巻き込まれる可能性がある
  • 履き物が脱げる可能性がある
  • 着崩れしやすい
  • 着物が汚れるリスクがある

それぞれ詳しく解説します。

裾が巻き込まれる可能性がある

着物で自転車に乗ると、裾が車輪やチェーンに巻き込まれる可能性があります。

巻き込まれると着物が破れたり汚れたりするだけでなく、事故につながり大怪我をしてしまうかもしれません

必ずコーリンベルトやもんぺを使用し、裾が巻き込まれないように対策してください。

裾だけでなく、袖が車輪やカゴに引っかかってしまうケースもあります。袖の長い着物で自転車を運転する際は、たすき掛けをしてスッキリとまとめておきましょう。

たすき掛けの方法は「着物のたすき掛けの方法3選~初心者の方でも簡単にできます~」の記事で詳しく解説しています。

着物 たすき掛け

履き物が脱げる可能性がある

着物の履き物と言えば草履や下駄ですが、これらは自転車の運転中に脱げてしまう可能性が高いです。履き物が脱げて怪我や事故につながっては危険なので、先ほど紹介した「地下足袋」を使いましょう。

また、草履や下駄で自転車を運転することは道路交通法違反にあたる可能性があります

運転者の遵守事項

第七十一条 車両等の運転者は、次の各号に掲げる事項を守らなければならない。

六 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項

引用:https://www.takaragaike.co.jp/doukou/s0404.htm

明確に「自転車で下駄や草履を履くのはNG」と示されているわけではありませんが、交通安全に支障が出るような格好で自転車を運転するのは避けるのが賢明です。

自身や周囲の安全を守るためにも、下駄や草履での運転は避けてください。

着崩れしやすい

自転車を漕ぐと、どうしても裾が広がり着崩れしやすくなります。コーリンベルトやもんぺを使えば最低限に抑えられますが、着物を着慣れていない方や自転車に乗り慣れていない方ほど着崩れが目立ってしまいます。

何度も乗って慣れるのが一番手っ取り早いので、最初のうちは練習を兼ねて近所をサイクリングするのが良いでしょう。着崩れのパターンを把握でき、対策できるようになります。

また、着崩れを防ぐためには正しい着付けを行うことも重要です。着付けの方法に自信のない方は、着付け教室や本を活用して勉強することをおすすめします。

また、着崩れしてしまった際の対処法も身につけておくと安心です。万が一着崩れしてしまった場合でも、正しい直し方を知っていれば、すぐに美しい着姿へ戻せます。

着崩れの直し方についても、着付け教室や本で学べるのでぜひ活用してみてください。

着物が汚れるリスクがある

自転車のチェーンに付いた油汚れが、気付かぬうちに着物に移ってしまうケースは少なくありません

着物の生地は繊細なので洗濯できない種類もあり、油汚れを落とせないこともあるので注意が必要です。洗濯の可否や具体的な方法については「着物は自宅で洗濯できる?洗い方や注意点を解説します」の記事で解説しています。万が一汚れてしまった場合はぜひ参考にしてください。

また、油汚れが染みとなって残ってしまった場合、染み抜きを行う必要がありますが、それにも手間がかかります。「ベンジン」という油を溶かす液体を用いて丁寧に作業を行う必要があります。こちらで染み抜きの具体的な工程を解説しているので、ぜひ併せてお読みください。

正装時は自転車を使わない方が良い

ここまで紹介してきたメリットや注意点を踏まえると、自転車に乗るのは普段着着物のときに適していることが分かったのではないでしょうか。ちょっとしたお出かけであれば、多少着崩れたり汚れたりしても問題ありません。

一方で、正装時は自転車に乗らないほうが良いでしょう。

大切な結婚式や式典で着物が着崩れたり汚れたりしていると失礼にあたります。マナー違反だと見なされ、指摘を受けてしまう可能性もあります。

正装時は徒歩や電車・車など安心できる手段で移動し、着物を美しく着こなしましょう。

まとめ

本記事の内容をまとめると、以下のようになります。

  • 着物で自転車に乗れる
  • 着物で自転車に乗る際は、コーリンベルトを使用すると良い
  • コーリンベルト以外にも、もんぺ・地下足袋・低床フレームの自転車があると便利
  • 着物で自転車に乗る際の注意点は「裾の巻き込み」「履き物の落下」「着崩れ」「油汚れの移り」の4つ
  • さまざまなリスクが伴うので、正装時は自転車をおすすめしない

普段から着物を着る方は、自転車に乗れるようになっておくと行動範囲が広がるのでおすすめです。洋服に着替え直すことなく、簡単に移動できるようになります。自転車ならではの着物ファッションを楽しめるようにもなります。

さまざまなアイテムを活用し、自分に合う自転車の運転方法を見つけ出してみてください。

この記事が、自転車で着物に乗れるかどうか知りたい方の参考になっていれば幸いです。