「50代で資格を取るなら何が良いんだろう？」「そもそも50代から資格を取って意味があるのかな？」と思われている方も多いのではないでしょうか。
実は、50代こそ資格取得のチャンスです。資格でスキルを証明できれば転職や就職などのステップアップにつながるだけでなく、自信が付いたり、生活に張りが出たりします。
本記事では、50代におすすめの資格を8個紹介するとともに、資格を取得するメリットについても解説します。
資格を取るか悩んでいる方や、どんな資格が良いのか迷っている方はぜひ参考にしてください。
50代こそ資格取得のチャンス！
時事通信社のニュースによると、40代～50代における転職は増加傾向にあるようです。グラフからも分かる通り、45歳以上の転職者の割合は年々増えています。
転職するにあたって重要なのは、主に実務経験における経歴や実績ですが、それに加えて資格も持っていると更に有利です。自身のスキルの証明になります。
また、資格を取得することで、未経験の業界にも転職しやすくなるでしょう。
50代から取得できるおすすめの資格8選
50代からの取得がおすすめの資格を8個厳選しました。どれも転職や就職に役立つものなので、ぜひ参考にしてみてください。
- 着付け師
- ネイリスト
- 医療事務
- マンション管理士
- 登録販売者
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト（MOS）
- ITパスポート
- ファイナンシャルプランナー
資格取得に必要な条件や内容を、1つずつ詳しく説明します。
着付け師
50代の方におすすめの資格が着付け師です。国家資格の「着付け技能士」を取得するには2年間の実務経験が必要ですが、民間資格は誰でも取得可能です。
資格の名前は着付け教室ごとに異なりますが、「和装師範」や「着付け師」といった資格を取得すると、人に着付けができるようになります。
着付け師として活躍する方は50代～70代が多いため、今から勉強を始めても全く遅くありません。資格取得後は、成人式・卒業式の着付けを臨時で担当したり、結婚式場や写真館の着付け師として正社員で働いたりと、活躍の幅はとても広いです。
また、着付け師の資格は教室に通って取得するのが一般的なので、座学・実技を仲間と一緒に勉強する学習過程も楽しめます。
着付け師の資格や仕事内容についてより詳しくは、以下の記事で解説しています。ぜひあわせて参考にしてください。
ネイリスト
ネイリストの資格を取得すれば、ネイルサロンに就職したり自分で開業できたりします。若者のイメージがあるかもしれませんが、50代から資格取得を目指す方も多いので安心してください。同世代のお客様から人気を集められるでしょう。
ネイリストの資格は全部で3級～1級まであり、3級は義務教育の修了者であれば誰でも受験できます。試験日は年に4回設けられており、好きなタイミングで受験可能です。3級の合格率は80～90％と非常に高いので、初心者の方も前向きに取り組めるのではないでしょうか。
医療事務
医療事務の資格を取ると、病院やクリニックの事務職として働けます。受付・会計業務を中心に、医療機関ならではの事務作業を行うのが特徴です。
医療事務の資格はたくさんあるため、どれを選んだら良いか分からない方も多いのではないでしょうか。最初の判断軸として、働きたい病院・クリニックが明確な場合は、そこで求められている資格を取得しましょう。次に、受験者数や合格率を比較して決めることをおすすめします。
医療事務は50代以降を募集していることも多いので、転職や就職をより有利に進めたい方はぜひ挑戦してみてください。
マンション管理士
マンション管理士は、マンションの維持・管理に関するアドバイスができる資格です。中高年からの人気が高い資格として知られています。
修繕工事の計画立案といった大規模な仕事から、住人同士のトラブル解決といった日々の仕事まで求められるのが特徴です。
マンション管理士は誰でも受験できる資格ですが、合格率は8～10％程度と難関なので注意してください。試験日も年1回のみで、落ちてしまうと翌年まで受験できません。
確実に合格したい方は、オンラインもしくは対面の講座で教わるのが良いでしょう。
登録販売者
登録販売者は、第2類医薬品・第3類医薬品を販売できる資格です。風邪薬や鎮痛剤などを販売できます。
資格保有者の多くは、ドラッグストアで活躍します。その他、調剤薬局や医薬品を取り扱うコンビニエンスストア・スーパーなどで採用される場合も多いです。
実務経験不要で誰でも受験できる資格なので、転職・就職を有利に進めたい方は挑戦してみると良いかもしれません。
登録販売者の試験日は都道府県ごとに年1回定められています。受験したい日程に合わせて会場を選んでも良いですし、会場に合わせて日程を調整しても良いでしょう。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト（MOS）
マイクロソフト オフィス スペシャリスト（MOS）は、ExcelやWord・PowerPointをはじめとした、Microsoft Officeのツールを使いこなせる証明になる資格です。
資格を保有していることで、一般的なPC操作スキルがあると判断されやすくなるため、事務職で採用されやすくなります。営業職・販売職でも有利に働くでしょう。
合格率は公表されていませんが、およそ60〜80%と言われています。比較的合格率は高いため、資格試験が初めての方でもハードルは低めです。
他とは違って試験日も多く設けられているので、自分のタイミングで資格取得を目指せる点もメリットです。
ITパスポート
ITパスポートは、ITの基礎知識があることを証明できる資格です。情報処理技術者試験のうちの一つで、もっとも簡単なレベルに位置付けられています。
合格率は50%前後です。前提知識の有無にもよりますが、通常は30〜100時間程度勉強すれば合格できると言われています。
試験会場は47都道府県すべてにあり、また年間を通じて受験できるため、他の資格と比べても挑戦しやすいでしょう。
ITパスポートは敷居の高い資格ではありませんが、保有することで転職できる職種・業種の幅が広がります。50代から未経験の業界に飛び込んでみたい方は、取得してみると良いでしょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、お客様のファイナンシャル・プランニングを行う資格です。
ファイナンシャル・プランニングとは、人生における夢や目標を達成するための総合的な資金計画を立てることを指します。具体的には、お客様の立場や価値観を踏まえた上で、税制や保険・資産・相続などのアドバイスを行います。
なぜファイナンシャルプランナーの資格が50代におすすめかというと、仕事に役立てられる資格であることはもちろんですが、自身の人生にも活かせるからです。
老後の資金が不安な方は、勉強しておいて損はないでしょう。
50代が資格を取得するメリット
50代で資格を取得すると、転職や就職に役立つことはもちろん、学習過程を楽しめるというメリットも得られます。また、資格取得に成功することで自信が付くようになるでしょう。
以下で、50代が資格を取得するメリットについて詳しく解説します。
転職・就職に役立つ
資格は転職や就職で有利に働きます。もちろん実務経験も重視されますが、資格を保有していると更にプラスな印象を与えられます。
能力や経験・性格の全く同じ2人がいた場合、1人が資格保有者で、もう一方が資格を持っていないとしたら、資格保有者の方が好印象を抱かれるでしょう。
また、そもそも資格を持っていないと就けない職業も多くあります。逆に言えば、資格を取ると就職できるチャンスが高くなる職業とも言えます。必要とされる資格を取得し、目標とする職業へ一気に近づきましょう。
学習過程で生活に張りが出る
資格取得のために勉強を始めると、今までの生活にはなかった刺激が加わり、生活に張りが出ます。
学習時間を確保するとなると、スケジュールに変化が加わるため、ルーティン化しがちな家事や仕事の取り組み方も変わるでしょう。
また、今まで知らなかった知識に触れることで、新しい世界に踏み込める楽しさもあります。
自信が付く
50代から勉強を始めて資格が取れると、自信になります。努力が結果として表れるのが資格取得の良さです。
「50代の私もまだまだできる！」と感じられれば、もっと色々なことに挑戦できるようになるでしょう。今まで諦めていたようなことにも、前向きに取り組めるようになるかもしれません。
50代からの資格取得はモチベーション管理が重要
50代からの資格取得は、モチベーション管理が重要です。独学で勉強できる方はそれでも良いですが、多くの方は「やる気が出ない」「時間が無い」などの理由から、途中で資格取得を諦めてしまいます。
最後まで高いモチベーションを保つためには、環境が大切です。教室や学校に通うことで半強制的に勉強する時間を確保したり、そこで一緒に勉強を頑張る仲間を作ったりすると、自然と頑張り続けられます。
一人で勉強するのが苦手な方・学習方法に悩んでいる方・スケジュールをうまく組めない方は、教室や学校で学ぶことも選択肢に入れておくと良いでしょう。
まとめ
本記事では、50代におすすめの資格や、資格を取得するメリットについて解説してきました。記事内で紹介した資格を改めて確認しておきましょう。
- 着付け師
- ネイリスト
- 医療事務
- マンション管理士
- 登録販売者
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト（MOS）
- ITパスポート
- ファイナンシャルプランナー
上記の中から、挑戦してみたい資格は見つかりましたか？
50代からの挑戦だと遅いということはまったくありません。これからの人生の中では、今日が一番若い日です。若々しい気持ちで資格取得に取り組んでみてください。
