「留袖を着る予定があるんだけど、髪型はどうしたら良いんだろう…。」
「髪型に関するマナーとかルールってあるのかな?」
本記事を開いたあなたは、上記のようにお悩みではないでしょうか。
結論、留袖を着る際の髪型にはいくつかマナーやルールがあります。
とはいえ、留袖を着る機会は限られているので、現時点で髪型に関するルールやマナーは分からなくても当然です。
そこで本記事では、留袖の髪型に関する基本的な考えと、おすすめの髪型3選を紹介していきます。記事後半では留袖に合う髪飾りやNG項目についてもお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。
留袖の髪型に関する基本的な考え方
留袖は、既婚女性が着用する最高格の着物です。主に新郎新婦の母親や仲人が着用します。
フォーマルな場面で着用する着物なので、髪型に関しても気をつけるべきポイントがいくつかあります。
今回は、その中でも欠かせない基本的な考え方を2つ紹介します。
- 清潔感のあるアップスタイルにまとめる
- 主役を目立たせる控えめな髪型に
それぞれ詳しく見ていきましょう。
清潔感のあるアップスタイルにまとめる
留袖の髪型を考える上で一番重要なのが清潔感です。
結婚式というフォーマルなシーンで、新郎新婦の母親や仲人といったゲストをお迎えする立場で参列するので、ラフな髪型は適していません。盛り髪やルーズな髪・ダウンスタイルは避けましょう。
留袖時の髪型は、アップスタイルでまとめるのがマナーです。スタイリング剤を用いて後れ毛やほつれなども無いようにセットしてください。
主役を目立たせる控えめな髪型に
結婚式の主役は新郎新婦です。主役よりも目立つヘアアレンジは原則NGです。
留袖を着る際には、主役を目立たせるような控えめな印象の髪型を選びましょう。
具体的にどのような髪型が適しているのかは、以下の章で詳しく解説していきます。どんな髪型にしたいか考えながら記事を読み進めてみてください。
留袖に適した髪型3選
留袖に適した髪型は、主に3つあります。
- 夜会巻き
- シニヨン
- まとめ髪
それぞれ度のような髪型なのか、詳細を紹介します。
夜会巻き
夜会巻きとは、後ろ髪を束ねてねじり上げ、コームで留める髪型のことです。毛先をすべてまとめているのでスッキリとした印象です。また、うなじが見えるため大人らしいイメージにも仕上がります。
トップにボリュームを持たせるとキリッとした髪型になり、髪のまとめる位置を少し下げるとナチュラルな髪型になります。
ただし、夜会巻きは後れ毛やほつれが目立ちやすい髪型なので、ヘアワックスを使ってしっかりと固めることが大切です。
シニヨン
シニヨンとは、髪を後頭部やサイドで一つに結わいてまとめた髪型を指します。お団子ヘアを想像するとわかりやすいかもしれません。
基本的に、留袖の場合は低い位置でまとめたシニヨンが好ましいです。また、髪はふんわりとほぐした状態にするのではなく、きっちりとまとめるようにしましょう。
シニヨンは、編み込んだり結ぶ位置を変えたりと、ヘアアレンジがしやすいので、バリエーションを楽しめます。
少しでもオリジナリティを出したい方におすすめの髪型です。
まとめ髪
夜会巻き・シニヨン以外のまとめ髪も留袖の髪型として適しています。
毛先をきちんとまとめた清潔感のある髪型であれば、マナー違反にはなりません。
Instagramやホットペッパービューティーなどで調べるとさまざまな髪型のバリエーションがヒットするので、ヘアセットの際の参考にしてみてください。
ショートヘアの場合
ショートヘアはアップスタイルができないと思われがちですが、そのようなことはありません。ボブ程度の長さがあれば、トップにボリュームを持たせたアップスタイル風のヘアセットができます。
とはいえ、ベリーショートの方がアップスタイルにするのは難易度が高いです。難しい場合は無理にアップスタイルにせず、以下のように髪をきちんとまとめれば問題ありません。
髪がボサボサに散らばらないよう、ヘアワックスで固めて清潔感のある髪型に仕上げましょう。
前髪はどうすれば良い?
留袖の場合、前髪は揃えて流すか上げるのが基本です。シースルーのような前髪は適していません。
前髪を下ろす場合は、ボサボサにならないようある程度固めておく必要があります。
前髪を流すか上げるか下ろすかは、仕上げたい印象に合わせて決めて良いですが、いずれの場合も清潔感が欠けないように注意してください。
留袖に合う髪飾り
留袖の髪飾りは控えめな印象のものを使うのが好ましいです。具体的には、以下の髪飾りを使うと良いでしょう。
- かんざし
- パールのピン
- 金粉
選び方や特徴について下記で詳しく説明します。
かんざし
留袖には、控えめな印象のかんざしがよく似合います。
かんざしの形状は主に一本足・二本足・櫛形の3種類に分けられますが、留袖によく合わせられるのは二本足のかんざしです。
また、留袖は格が高い着物なので、合わせるかんざしも高級感を大切にしたいところです。布やガラスなどの安い素材ではなく、べっ甲をはじめとした高価なかんざしを使いましょう。
かんざしを選ぶ際の最大の注意点としては、デザインが挙げられます。花嫁よりも目立つような派手なデザインのかんざしは当然ですがNGです。また、結婚式の日に花の髪飾りを付けるのは花嫁の特権でもあるので、花をモチーフとしたかんざしも避けるのが賢明です。
パールのピン
留袖とパールのピンは相性が良いです。大ぶりなパールではなく、ワンポイントのアクセントとなるパールを使うのが好ましいです。
パールのピンを選ぶ際の注意点は、ユラユラと揺れる者を選ばないことです。揺れるヘアアクセサリーは、せっかくまとめた清潔感のある髪型を、だらしない印象に下げかねません。
金粉
きっちりとまとめた髪の上に、金粉をまぶすように付けるヘアアレンジもあります。以下のようなイメージです。
金粉によってヘアスタイル全体が豪華な印象に仕上がります。それでいてフォーマル感も失われません。
一風変わったアレンジをしたい方はぜひ試してみてください。
留袖にはNGの髪型・髪飾り
ここまでは、留袖に適した髪型や髪飾りについて解説してきました。
ここからは、留袖の髪型を選ぶ際にNGとなる項目を3つお伝えします。
- 派手なヘアアレンジ
- 後れ毛・ほつれなどルーズな髪型
- 目立ちすぎる髪飾り
いずれも欠かせない重要なポイントなので、必ずチェックしてください。
派手なヘアアレンジ
留袖の時には、絶対に派手なヘアアレンジをしてはいけません。結婚式の主役は新郎新婦であり、母親や仲人ではないからです。ゲストを迎える立場として、清潔感のある髪型を心がけましょう。
髪を派手に盛りすぎたり、髪色を明るくしすぎたりしないようにしましょう。髪色は黒が最適ですが、場合によっては暗めの茶髪でも問題ありません。脱色をはじめとした明るい髪色はもちろん、ハイライト・インナーカラーなども避けるのが無難です。
後れ毛・ほつれなどルーズな髪型
派手ではないからといって、後れ毛・ほつれなどがでるルーズな髪型を選んで良いわけでもありません。
主に以下のような、ルーズな髪型は避けましょう。
- 編み降ろし
- ハーフアップ
- ふんわりとした編み込み
- カール
- ウェーブ
- ダウンスタイル
留袖には、かっちりとした髪型が適しています。夜会巻きやシニヨンなどで髪を一つにスッキリとまとめ、大人らしい印象に仕上げてください。
目立ちすぎる髪飾り
留袖のヘアスタイルを考える上では、髪飾りも重要な要素となります。
大きい髪飾りや装飾が派手な髪飾りは、悪目立ちするため避けましょう。
以下、避けるべき髪飾りをいくつかピックアップして紹介します。
- リボン・カチューシャなど大きい髪飾り
- ラメやビーズなどがギラギラと光る髪飾り
- パステルカラー・ビビッドカラーなどの色が入った髪飾り
上記はいずれも目立つため、留袖には適していません。
また、目立つからという理由ではありませんが、花をモチーフとした髪飾りも付けないのがマナーです。花の髪飾りを付けられるのは花嫁だけと決まっているため、母親や仲人は付けてはいけません。
留袖を着るときに必要な小物一覧
留袖を着るときに必要な小物を、以下にまとめました。
- 帯
- 長襦袢
- 襟芯
- 半襟
- 肌襦袢
- 腰紐
- 伊達締め
- 帯枕
- 帯板
- 帯締め
- 帯留め
- 帯揚げ
- 足袋
- 礼装用バッグ
- 末広
各小物の役割・使い方・見た目などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
「どんな小物なのか分からない」「持っていないものがあり、買い足したい」という方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
本記事では、留袖に適した髪型の選び方について解説してきました。以下に、改めて内容をまとめます。
- 留袖は「清潔感のあるアップスタイル」「主役を目立たせる髪型」にするのが基本
- 留袖に適した髪型は、夜会巻き・シニヨン・まとめ髪の3種類
- ショートヘアでもアップスタイルはできるが、できない場合はヘアワックスで1つにまとめると良い
- 前髪は揃えて流すか上げるのが一般的だが、ボサボサにならなければ下ろしてもOK
- 留袖に合う髪飾りは、かんざし・パールのピン・金粉の3つ
- 「派手なヘアアレンジ」「ルーズな髪型」「目立ちすぎる髪飾り」は絶対にNG
本記事を通して、留袖に適した髪型について理解は深まったでしょうか?また、やりたい髪型は決まったでしょうか?
やりたい髪型が決まった後は、美容師さんに見せる用として理想に近いヘアスタイルをいくつか保存しておくことをおすすめします。画像を見せることでよりイメージ通りの髪型に仕上がりますよ。
自分でヘアセットをする場合は、どうしても後れ毛やほつれが起こりやすいので、繰り返し練習しておきましょう。
この記事が、留袖の髪型について知りたい方の参考になっていれば幸いです。