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着物はいつ着るの?おすすめの場面10選

着物 いつ着る

着物に興味はあるけど、いつ着て良いか分からない

このようにお悩みの方は少なくありません。

せっかく興味があるのに、着る機会が分からなくて着物を楽しめないのは非常に勿体ないです。

そこで本記事では、着物を着るのに適している場面を10個厳選してご紹介します。各場面でどんな着物を着るべきかも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

着物っていつ着るの?

着物を着るのに適しているシーンはたくさんあります。特に以下の10シーンには着物が最適です。

  • 結婚式
  • 成人式
  • 子どもの卒業式・入学式・七五三・お宮参り
  • 自分の卒業式
  • 式典・祝賀会
  • 同窓会
  • お食事会
  • 観光
  • 花火大会・夏祭り
  • 不祝儀

各場面に適した着物の種類と、その特徴を解説します。

結婚式

晴れやかな舞台である結婚式に、着物はとても適しています。ただし、立場によって着るべき着物は異なるので注意が必要です。

以下の5つの立場に分けて、最適な着物を紹介します。

  • 新婦の場合
  • 母親・仲人の場合
  • 姉妹の場合
  • 親族(祖母や叔母・いとこ等)の場合
  • 友人・同僚の場合

新婦の場合

新婦の方が着る着物は「打掛(うちかけ)」です。打掛には、白一色で仕立て上げられた「白無垢(しろむく)」と、鮮やかな色・柄の「色打掛(いろうちかけ)」の2種類があります。

打掛 白無垢
白無垢
色打掛
色打掛

白無垢は最高格の着物で、着用できるのは結婚式のときのみになります。色打掛は、結婚式と披露宴の両方で着用可能です。

いずれも結婚式以外で着用する機会はまったくありません。結婚の予定がある方は、経験として一度着てみるのも良いかもしれないですね。

母親・仲人の場合

新郎新婦の母親や仲人は、黒留袖(くろとめそで)を着ます。黒留袖は既婚女性が着用する最高格の着物です。

黒留袖
黒留袖

黒留袖を着用できる機会は非常に限られており、結婚式以外で着ることはほとんどありません。

重厚感があり、それでいて華やかな着物なので、子どもが結婚される際や仲人として結婚式に参列する際は黒留袖を着てみましょう。

姉妹の場合

新郎新婦の姉妹は、色留袖(いろとめそで)を着るのが一般的です。色留袖の中でも特に、五つ紋(いつつもん)や三つ紋(みつもん)という紋が入ったものを着ます。

色留袖
色留袖

五つ紋の色留袖は格が高いので、その分着る機会も限定されています。兄弟や姉妹が結婚するときに着ておくと貴重な経験になりますよ。

親族(祖母や叔母・いとこ等)の場合

祖母や叔母・いとこなどの親族は、紋入りの訪問着を着用して参列します

訪問着
訪問着

紋の入った訪問着は、洋装でいうとドレスのような立ち位置です。結婚式のほかに、式典や祝賀会などでも着用できます。

かしこまった場に参加する機会が多い方は、一着持っておくと便利です。

友人・同僚の場合

友人や同僚として結婚式に参列する際に着る着物は、訪問着です。

訪問着
訪問着

日常のなかで着物を着ていけるイベントは多々ありますが、その中でも訪問着が適している場所や機会はとても多くあります。

訪問着さえあれば、あらゆる場面で着物を着ていけるのです。使い勝手が良いので、これから着物をたくさん着ていきたい方はぜひ一着持っておくことをおすすめします。

結婚式における着物の選び方についてより詳しくは、「結婚式の着物はどう選ぶ?立場ごとに違うので注意!」の記事をご覧ください。着物のおすすめの色や柄・帯や小物類の選び方も紹介しています。

成人式

成人式は着物を着る絶好の機会です。20歳を迎える方であれば誰でも参加できるので、ぜひ着物を着て参加しましょう。

成人式では、振袖を着る方がほとんどです。振袖の中でも、袖丈が100cm前後の「中振袖」を着るのが一般的となっています。

振袖

一般的に、着物はTPOにあわせて色や柄を選ばなければならないことも多いですが、成人式の場合は厳しいルールやマナーがありません。そのため、自身が気に入ったデザインの振袖を楽しむことができます。

成人式で、着物の良さをめいっぱい体感してみましょう。

子どもの卒業式・入学式・七五三・お宮参り

着物は、たくさんの子どもの行事に着て行けます。

幼稚園・小学校・中学校・高校の卒業式や入学式、そして七五三やお宮参りは着物を着る良い機会です。

上記で挙げた子どもに関する行事に着ていく着物は、「訪問着」「付け下げ」「紋付きの色無地」の3種類が適しています。

訪問着
訪問着
付け下げ
付け下げ
色無地
色無地

付け下げを着る場合は、袋帯を締める必要があるので注意してください。付け下げは基本的にカジュアルなシーンに着ていく着物ですが、袋帯を締めることでセミフォーマルな着物に変化します。

また、色無地は必ず紋付きのものを着ましょう。紋無しの色無地はくだけた格好であり、卒業式や入学式・七五三・お宮参りには適しません。

自分の卒業式

大学の卒業式では、袴を着る方が非常に多いです。

袴の上には小振袖か中振袖を合わせます。成人式で着た振袖を卒業式で活用するのも良いでしょう。

袴とは

袴のときの履き物は、草履ではなくブーツを履くのも主流です。大正ロマンなコーディネートを楽しめます。

卒業式は他の格式高い場面とは違って、髪型や着物のデザイン等に関する厳格なルール・マナーがほとんどありません。あなたならではの着こなしで、卒業式というおめでたいイベントをお祝いしましょう。

式典・祝賀会

式典

式典や祝賀会に着物を着ていくのも自然です。日本アカデミー賞や芥川賞・直木賞などの授賞式に、着物で参加している方を見た経験はあるのではないでしょうか。

式典や祝賀会の規模にもよりますが、基本的には「紋入りの色留袖」「紋入りの訪問着」「紋入りの色無地」を着るのが一般的です。

仲間内で行われる簡単な式典などであれば、紋無しのものでも構いません。日本規模・世界規模の式典や祝賀会であれば、五つ紋の色留袖を着ることをおすすめします。

同窓会

同窓会

着物は同窓会にも向いています。基本的には色無地や付け下げを着ていくケースが多いですが、格式ばった会であれば訪問着も向いています。

ラフな同窓会に訪問着を着ていくと、必要以上に気合いが入っているように見られることもあるので注意が必要です。反対に、お固めの同窓会に「色無地+名古屋帯」や「付け下げ+名古屋帯」などの格好で参加すると、場違いだと思われてしまう可能性もあります。

着物で同窓会に参加する際は、事前に同級生に何を着ていくか相談するのが良いでしょう。

お食事会

お食事会に着物を着ていくのも粋です。お高めのコース料理であれば、訪問着を着るのが無難です。友人同士で軽くランチに行く場合は、小紋・紬などのカジュアルな着物が適しています

小紋
小紋
紬

考え方は洋服のときと同じで、フォーマルなワンピースを選ぶようなお食事会であれば訪問着を、私服で集まるようなお食事会であれば小紋・紬を選びましょう。

観光

金沢

ここまで紹介した中でなかなか着る機会を見いだせなかった方は、旅行で訪れた観光地で着物を楽しむのがおすすめです。

京都や浅草・金沢・日光など、街の風景に江戸時代以前の日本が残っている観光地は多く、そういった場所と着物との相性はとても良いのです。

着る着物の種類は小紋や紬などの街着をおすすめします。およそ3,000円~10,000円程度で丸一日レンタルできます。着付けやヘアセットも行ってくれるお店を選ぶと楽ですよ。

着物が楽しめる観光地についてより詳しくは、「着付け体験ができる教室&レンタル着物屋をご紹介!」の記事で紹介しています。観光地で着物を着てみたい方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

花火大会・夏祭り

花火大会や夏祭りに、浴衣を着て行くのも良いですね。「浴衣と着物は違う」と考えている方も多いかもしれませんが、浴衣は着物の一種です。

浴衣

着付けに使う道具や手順などは若干異なりますが、ほとんど同じと捉えて問題ありません。

浴衣は安く手に入りますし、着付けも簡単なので、花火大会や夏祭りに向けて一着購入しておくと良いでしょう。

不祝儀

不祝儀の際に着物を着るケースもあります。不祝儀で着用する着物は「黒紋付(くろもんつき)」です。

黒紋付

黒紋付は、不祝儀以外の場面では着用しません。家柄や地域性によっては、洋装ではなく和装の喪服が必須とされることもありますので、親族に確認した上で必要であれば黒紋付を着用しましょう。

着物はいつ着ても良い!好きなときに着物を楽しもう

ここまでは、着物を着るのに適した場面を10個に分けて紹介してきました。

紹介したのはあくまで代表的な場面で、それ以外の時に着物を着ても問題ありません。

例えば、買い物に出かけるときや、散歩するときに着物を着ても良いのです。着物はいつでも楽しめます。

「こんな時に着物を着たいな」という場面を探してみましょう

いつでも着物を楽しむためには

いつでも着物を楽しむためには、自分で着付けができるようなると便利です。着物は洋服と違って気軽に着るのが難しいと考えられがちですが、方法さえ覚えてしまえば簡単に着用できます。着方が分からないという理由だけで敬遠してしまうのはもったいないです。

基本的な着付けやアレンジ方法を学んで、いつでも着付けを楽しめるようになりましょう。

着付けの方法が学べる教室は、こちらの記事で紹介しています。人気の着付け教室を7つの項目で比較しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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まとめ

本記事では、着物を着るのに適している場面を10個紹介しました。改めてまとめるとこのようになります。

場面推奨される着物
結婚式(新婦)打掛
結婚式(母親・仲人)黒留袖
結婚式(姉妹)色留袖(五つ紋・三つ紋)
結婚式(親族)紋付き訪問着
結婚式(友人・同僚)訪問着
成人式振袖
子どもの行事訪問着・付け下げ・紋付きの色無地
自分の卒業式袴(振袖)
式典・祝賀会紋入りの色留袖・紋入りの訪問着・紋入りの色無地
同窓会訪問着・色無地・付け下げ
お食事会訪問着・小紋・紬
観光小紋・紬
花火大会・夏祭り浴衣
不祝儀黒紋付

上記の表を参考に、着物を着る機会を見つけてみてください。

この記事が、着物を着る場面について知りたい方の参考になれば幸いです。