やったことはないけど、自分で着付けをしてみたい!
本記事にたどりついたあなたは、このようにお考えではないでしょうか。
結論から言うと、初心者の方がいきなり自分一人で着付けをすることはほとんど不可能です。ただ、しっかりと勉強をすれば自分で着付けができるようになります。
本記事では、自分で着付けができるようになる方法を3つご紹介します。着付けを学ぶべきかプロに依頼すべきかの判断基準も解説しますので、ぜひじっくりとお読みください。
初心者でも、自分一人で着付けができる?
初心者の方が、いきなり自分一人で着付けを行うのは非常に難しいです。着付けには、着物と帯以外にもたくさんの小物が必要で、その扱い方も洋装にはないルールがたくさんあります。襟元や袖口・帯周りなど、細かい部分に美しさが出るのが着物の良さなので、初心者の方が知識のない状態で着付けをしても、あまり見栄えは良くなりません。
なんとか着付けを完成させられたとしても、着物のルールに反していたり、すぐに着崩れてしまったりする可能性があります。
つまり、自分で着付けができるようになるためには、ある程度勉強をする必要があるということです。以下で、勉強方法を3つ紹介します。
自分で着付けができるようになる方法
自分で着付けができるようになるためには、しっかりと勉強をする必要があります。勉強方法は以下の3つが主流です。
- 着付け教室に通う
- 着付けのテキスト教材を購入する
- YouTubeを見る
それぞれのメリット・デメリットを詳しく説明します。
着付け教室に通う
着付け教室には、初心者向け~上級者向けまで段階的にコースが設けられています。かかる費用は教室ごとに異なりますが、1レッスン1コインのお手頃価格で受講できるところもあります。
着付け教室の多くは1クラス3~5人程度なので、講師から直接スキルを教われる点がメリットです。完成した着姿も講師にチェックしてもらえるため、自信を持ってスキルを身につけていけます。
また、クラスメイトと着付け友達になれる点も教室ならではです。お互いに教え合ったり、着物でお出かけしたりできるので、着付けを学ぶスピードも楽しさも倍増します。
- 難易度:◎ かんたん
- 価格帯:〇 ふつう~高い(教室によるが、3,000円~50,000円程度)
- 上達までの時間:◎ はやい
着付けのテキスト教材を購入する
初心者向けに書かれた着付けのテキストは多く存在します。画像を使って説明されていることがほとんどなので、着物の用語や小物の名前が分からなくても安心です。
一度購入してしまえば何度でも読み返せますし、苦手な箇所は付箋やマーカーで残しておけるので、効率的に学習を進められます。
ただし、着付けは難しい動作が多く、画像だけだと分かりづらい部分も多いです。テキスト教材を購入する場合は、解説動画付きのものを選ぶことをおすすめします。
- 難易度:△ むずかしい
- 価格帯:〇 ふつう(1,000円~3,000円程度)
- 上達までの時間:△ おそい
YouTubeを見る
YouTubeで「着付け」と検索すると、多くの着付け師が動画をアップロードしていることが分かります。着付けの方法を解説した動画から、着崩れないポイントや細かい技術を解説した動画まで内容はさまざまです。
YouTubeで着付けを学ぶ最大のメリットは、どの動画も何度でも無料で閲覧できる点です。
しかし、着付け教室のように講師からの直接指導やフィードバックをもらうことはできないため、完成した着付けが正しいかどうかは、自分自身で評価しなければなりません。初心者の方には少しハードルが高いです。
また、YouTubeは誰でも動画をアップロードできるため、信頼できるチャンネルなのかきちんと判断する必要があります。
- 難易度:〇 ふつう
- 価格帯:◎ やすい(0円)
- 上達までの時間:△ おそい
着る機会が一度だけなら、着付けを依頼するのが確実
着物を着る機会が一度しかないのであれば、着付けを自分でするよりも依頼する方が確実です。着物の種類や任せる範囲によって費用は前後しますが、およそ2,000円~35,000円で依頼できます。自分で勉強するよりも時間がかかりませんし、着崩れが起きる心配もありません。
着付けを依頼する方法は、主に以下の3つが挙げられます。
- 着付け師に依頼する
- 美容室で依頼する
- 着付け会場で依頼する
それぞれ詳しく説明します。
着付け師に依頼する
一番確実なのが、着付師に依頼する方法です。
「〇〇(地域名)+着付け」と検索すると、その地域で依頼できる着付け師が見つかります。
時間帯や予算と相談しながら、依頼する着付け師を見つけてみてください。
美容室で依頼する
着付けは美容室でも依頼できます。美容室では、着付けだけでなくヘアセットやメイクもまとめてお願いできるので非常に楽です。
また、着物のテイストに合ったヘアセット・メイクをしてもらえるので、全体的に統一感が出ます。美容室の着付けメニューは、成人式・卒業式シーズンはすぐに埋まってしまうので、半年前には予約しておきましょう。
着付け会場で依頼する
成人式や卒業式・結婚式・不祝儀の際は、着付け会場が設けられていることがあります。
成人式や卒業式の場合は運営者のホームページやSNSをチェックし、結婚式や不祝儀の場合は主催者に連絡して確認しましょう。
着付けの費用について詳しくは「着物の着付けにかかる料金はいくら?~振袖・留袖・訪問着など~」の記事を参考にしてください。条件別に着付け費用を紹介しています。
着る機会が複数回あるなら、着付け教室に通うのがおすすめ
着物を着る機会が2回以上ある方は、着付け教室に通うのがおすすめです。一度スキルを身につけてしまえば、今後も毎回自分で着付けができるようになります。家族や友達に着付けをしてあげることも可能です。
初心者から着付けが上手になるまでは数ヶ月かかりますが、コツさえ掴めば簡単に着ることができるようになります。費用面で見ても、毎回着付けを依頼するより教室に通う方が安く済みます。
ということで、着物を着る機会が複数回ある方に向けて、初心者に優しい着付け教室を3つご紹介します。
いち瑠 – 通いやすい要素がたっぷり!
- 合計4,000円(全8回)で、着付けの基礎をマスターできる
- 着物一式を無料でレンタルできる
- 着物で外出する練習ができる
- 夜間コースがあり通いやすい
- 授業の振替が無料でできる
いち瑠では、2時間×8回の授業で着付けの基礎をマスターできます。レッスン費用は合計4,000円のみで、着付けに必要な道具も全て用意してもらえます。授業に持っていく荷物がないので、仕事帰りでも通いやすいのが嬉しいです。
また、いち瑠では初心者の方でも自分で着物を着て出かけられるよう、カリキュラムに外出レッスンが含まれています。着崩れのポイントなどを確認できる良い機会になると評判です。
日中忙しい方でも通える夜間コースや無料振替もあるので、全8回の授業も通いきれるでしょう。いち瑠に通って、着付けスキルを身につけてみてください。
ハクビ京都きもの学院 – 1年かけて着付けを学ぶ
- 1年かけて着付けの基礎を習得できる
- 少人数クラスでじっくり着付けを学べる
- 自装だけでなく他装も教わることができる
- 着付けの資格取得がカリキュラムに含まれている
- 着付けを学び直すための「リバイバルレッスン」がある
ハクビ京都きもの学院には、「スペシャルパック」「エクセレントパック」という1年パックのコースがあります。これらのコースは、着付け初心者から1年かけて自装と他装の基礎を習得する内容となっています。コース内で準師範・師範といった資格取得が目指せる点も特徴です。
また、着付けを復習するための「リバイバルレッスン」という単発のレッスンが設けられており、いつでも学び直せる環境です。
ハクビ京都きもの学院のクラス人数は1~5名程度と少なく、講師からじっくりと教われる環境が整っています。教室はいずれも駅から近いため、継続して通いやすいでしょう。
日本和装 – 授業料無料が強み!
- アクセスが良い教室を見つけやすい
- 授業料が無料
- 一部店舗では、着物のレンタルが無料
- 不安な方は何度でも通い直せる
- 欠席した場合は補習を受けられる
日本和装では、授業料無料で着付けを学べます。ひと通りカリキュラムを終えた後も、不安が残る方は再度通い直せるのが特徴です。
日本和装は着物の仲介販売業者が運営しているため、「着物を押し売りされるのでは…?」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。たしかに押し売りに関する悪い口コミは多いのですが、現在日本和装では“イエローカード制”を取り入れており、不快な対応をされた場合は担当講師をすぐに変えてもらえます。
無料レンタル対応・補習サービスありの店舗も一部ではありますが増えてきており、着付けを学びやすい環境が整いつつあります。
近隣の教室の口コミを確認した上で、楽しく通えそうであればぜひ無料体験に申し込んでみてください。
着付けを自分でするのは楽しい!
プロに着付けをしてもらうのも良いですが、着物は自分で着るからこその楽しみ方がたくさんあります。着物の歴史に触れたり、柄や素材が持つ意味を知ったりすることで、コーディネートの幅が広がります。帯結びの種類も多いので、できるアレンジが増える度に嬉しい気持ちになるでしょう。
着付けは生涯の趣味にもなりますし、着付けを通して交友関係を広げていくこともできます。
気になる方は、一度無料体験に行ってみることをおすすめします。行ってみて合わなそうであれば無理に通う必要はありません。
もうそろそろ祝賀会があるけど、着付けは自分一人でできるのかな?