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振袖の帯揚げ・帯締めの結び方を解説!人気のコーディネートも

振袖の帯揚げ・帯締めの結び方を解説!人気のコーディネートも

成人式や結婚式などで振袖を着る際、帯揚げや帯締めの結び方にどういったバリエーションがあるのか気になる方は多いのではないでしょうか?

また、帯揚げ・帯締めにはさまざまな種類があるため、選び方で迷ってしまう方も多い印象です。

そこで本記事では、振袖に合う帯揚げ・帯締めの結び方と選び方を解説していきます

自分で着付けをしたい方に向けて、具体的な手順もお伝えするので、記事を読みながら試してみてください。

そもそも帯揚げと帯締めとは?

振袖の帯揚げや帯締めの結び方を知る前に、まずそもそも帯揚げ・帯締めどういったものなのかを改めて確認していきましょう。既に理解している方は読み飛ばして問題ありません。

帯揚げとは

帯揚げは、帯枕や帯枕の紐を隠すための小物です。

帯の上辺からチラッと見えるので、コーディネートのワンポイントアイテムとして存在感を出すことができます。

また、帯揚げには主に以下のような種類があり、それぞれ特徴が異なります。

  • 綸子(りんず):光沢があり、薄くなめらかな生地
  • 縮緬(ちりめん):重量感があり、ハッキリとした色が特徴的な生地
  • 総絞り:ふんわりとしていて立体感のある生地
  • 部分絞り:一部のみが絞られている生地
  • 絽(ろ):しっかりとした素材ながらも、隙間が空いている生地
  • 紗(しゃ):絽よりも密度の高い生地

帯締めとは

着物 帯締め とは

帯締めは、帯が崩れないよう固定するための小物です。体の中心に位置する小物なので、色や柄などのデザインによって全身の印象も大きく変わります。

帯締めには平組(平打ち)・丸組(丸打ち)・角組(角打ち)といった格があり、場面によって使い分けるのが一般的です。

また、帯締めにはさまざまな種類があり、その数なんと3,000種類以上を超えます。なかでも主流なのは以下の5種類です。

  • 高麗組(こうらいぐみ):平組の一種。組目が細かく、金糸や銀糸を用いる。
  • 笹浪組(さざなみぐみ):平組の一種。組目がさざ波のようになっている。
  • 丸唐組(まるからぐみ):丸組の一種。組目はひし形が連続している。
  • 御岳組(みたけぐみ):角組の一種。組目で多くの柄を表現できる。
  • 丸くげ:組紐とは別種。円筒状の布の中に綿を詰め込んだもの。

振袖の帯揚げの結び方①本結び

振袖の帯揚げで最も主流な「本結び」の結び方を紹介します。

帯揚げの結び方はたくさんありますが、いずれも本結びを基礎としたアレンジなので、初めて帯揚げを結ぶ方はぜひこちらから練習してみてください。

  1. 帯揚げを背中から前に回し、左右の長さが均等になっていることを確認します。
  2. 自分から見て右側の帯揚げの上下を、1/3幅ずつ折ります。
  3. ②をさらに半分に折ります。
  4. 折り目が上向きになるように帯揚げを折り返します。
  5. ④を帯に挟み込んで仮留めをします。
  6. 左側の帯揚げも②~⑤と同じことをします。
  7. 仮留めしていた⑤(右側の帯揚げ)を外し、⑥(左側の帯揚げ)とクロスさせます。
  8. この時、⑥(左側の帯揚げ)を上に重ねます。
  9. ⑥(左側の帯揚げ)を下から上に結び上げます。
  10. 結び上げた帯揚げを真下に下ろします。
  11. ⑤(右側の帯揚げ)を横向きに持ってきて、⑧の下から結びます。
  12. 結び目を帯の中にしまいます。
  13. 余った帯揚げも帯の中へしまいます。
  14. 完成です。

振袖の帯揚げの結び方②リボン結び

次に紹介するのは「リボン結び」です。途中までは本結びと同じで、途中から手順が変わります。本結びに慣れてきた方向けのアレンジとしておすすめです。

  1. 帯揚げを背中から前に回し、左右の長さが均等になっていることを確認します。
  2. リボンを正面ではなく左右にずらしたい場合は、リボンを作りたい位置と反対の帯揚げを手のひら1つ分長くなるように調整します。
  3. 自分から見て右側の帯揚げの上下を、1/3幅ずつ折ります。
  4. ③をさらに半分に折ります。
  5. 折り目が上向きになるように帯揚げを折り返します。
  6. ⑤を帯に挟み込んで仮留めをします。
  7. 左側の帯揚げも③~⑥と同じことをします。
  8. 仮留めしていた⑥(右側の帯揚げ)を外し、➆(左側の帯揚げ)とクロスさせます。
  9. この時、➆(左側の帯揚げ)を上に重ねます。
  10. ➆(左側の帯揚げ)を下から上に結び上げます。
  11. 結び目を縦にして、➆(左側の帯揚げ)を肩に預けます。
  12. ⑥(右側の帯揚げ)を、下向きで三つ折りにし、左側に折りたたみます。
  13. ⑫を谷折り→山折り→谷折りして、ヒダを作ります。
  14. 肩に預けていた⑪(左側の帯揚げ)をまっすぐ降ろし、⑬の上にかけます。
  15. かけた帯揚げを下から結び上げ、引き上げます。
  16. 引き上げた帯揚げの形を整え、もう一度上からかけます。
  17. 余った部分は帯の中にしまいます。
  18. 完成です。

振袖の帯揚げの結び方③カモメ結び

最後に紹介するのが「カモメ結び」です。シンプルですが上品な見た目なので、大人らしい着こなしをしたい場合におすすめです。

  1. 帯揚げを背中から前に回し、左右の長さが均等になっていることを確認します。
  2. 右側の帯揚げを半分に折り、中央より5cm程度左まで持って行きます。
  3. 余った部分は内側に折り返して処理します。
  4. 処理できたら、折り目が上になるよう帯揚げをさらに半分に折ります。
  5. 帯揚げを整えたら、帯揚げを帯の下にしまい込みます。
  6. 左側の帯揚げを半分に折り、中央より5cm程度右まで持って行きます。
  7. 余った部分は内側に折り返して処理します。
  8. 処理できたら、折り目が上になるよう帯揚げをさらに半分に折ります。
  9. 帯揚げ同士の重なる位置が中央になるよう、帯揚げを帯の中にしまい込みます。
  10. 帯の外側に出ている帯揚げはすべて帯の中にしまいます。
  11. 完成です。

振袖の帯締めの結び方①本結び

帯締めの最もスタンダードな結び方は「本結び」です。初めて帯締めを自分で結ぶ方は、ぜひこちらの本結びから練習を始めてみてください。

以下で、本結びの手順を解説します。

  1. お太鼓の中に帯締めを通します。
  2. 帯締めを体の前に持ってきて、左右の長さを揃えます。
  3. 左が上になるように左右の帯締めをクロスさせ、下から上に結び上げます。
  4. 結んだ帯紐を真下に下ろし、再度左が上になるように結びます。
  5. 結び終わった帯紐の余りを、結んだ帯紐の中へ上から下にしまいます。
  6. 完成です。

振袖の帯締めの結び方②ハート結び

2つ目に紹介するのは、振袖のアレンジでよく使われる「ハート結び」です。ハート結びをする際には、丸組の帯締めを使うことが多くなっています。結び方の手順は以下の通りです。

  1. お太鼓の中に帯締めを通します。
  2. 帯締めを体の前に持ってきて、左右の長さを揃えます。
  3. 左が上になるように左右の帯締めをクロスさせ、下から上に結び上げます。
  4. 結んだ帯紐を真下に下ろし、再度左が上になるように結びます。
  5. 結んだ後右側に出た紐を、帯締めの下に通して輪を作ります。
  6. 輪の中に帯締めの先端を入れ込み、帯締めの内側を引っ張ります。
  7. 左側の帯締めでも、⑤~⑥と同じことをします。
  8. できた2つの輪の大きさや形を揃えて、ハート型に整えます。
  9. 完成です。

振袖の帯締めの結び方③二つ輪結び

最後に紹介するのは「二つ輪結び」です。こちらもハート結び同様、丸組の帯締めを使用するケースが大半です。

  1. お太鼓の中に帯締めを通します。
  2. 帯締めを体の前に持ってきて、左右の長さを揃えます。
  3. 左が上になるように左右の帯締めをクロスさせ、下から上に結び上げます。
  4. 結んだ後右側に出た紐で輪を作ります。
  5. 左側の紐で輪の根元を結び、輪の部分を引っ張って形を整えます。
  6. 輪を作って短くなった方の紐を帯締めの下に通して、もう一つ輪を作ります。
  7. 長く残った方の紐を帯締めの周りにくくりつけていきます。
  8. 最後は帯締めの先端が上に出るようにします。
  9. 完成です。

振袖に合う帯締め・帯揚げの選び方

成人式で着る振袖の場合、帯揚げは総絞りのものを合わせることが多くなっています。総絞りの帯揚げは立体感があり華やかなので晴れ舞台にぴったりです。

帯締めは、装飾が多く施された太めの丸帯を選ぶ人が多いです。先端が四つ又に分かれており、それぞれの色も異なるような華やかな帯締めもあります。

帯揚げ・帯締めともに、デザインは好みのものを自由に選んで問題ありません。着物や帯と同系色のデザインを選ぶと大人らしく落ち着いた印象になります。反対色のデザインを選ぶとコーディネートのアクセントとなり、引き締まった印象になります。

振袖に合う帯締め・帯揚げのコーディネート

振袖に合う帯締め・帯揚げのコーディネートを紹介していきます。

帯締めは中央から左にずらし、ハート結びや花結びで大きく存在感を残すようにアレンジしている方が多いです。帯の中央には帯留めが位置しています。

帯揚げは、シンプルにまとめる方もいれば、ふんわりと波打ちさせてボリュームを持たせている方もいることが分かります。

振袖の全身を見た際にどういったイメージを残したいかによって、帯締めや帯揚げの結び方も変わってくるでしょう。

まとめ

本記事では、振袖の帯締め・帯揚げの結び方と選び方について解説し、最後にコーディネートを紹介しました。振袖を着る際は着付師さんに依頼する方も多いかもしれませんが、自分で着てみるのもおすすめです。忘れられない素敵な思い出や経験となるでしょう。

本番で着付けに失敗したくない方は、着付け教室に通ってスキルを習得するのも一つの手段です。2~3ヶ月程度で着付けの基礎を習得でき、さらに通えばアレンジなども学べるようになります。

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