成人式を控えている方やその親御さんは、日が近づくにつれ、さまざまな疑問や不安を抱きはじめているのではないでしょうか。
「着付けにはどれ位の時間がかかるの?」
「いくら必要なの?」
「予約期限が過ぎていたらどうしよう…。」
このような疑問や不安を抱えている方は少なくありません。
そこで本記事では、成人式の着付けにかかる時間・費用・予約期限を、依頼先別にわかりやすく解説します。
着崩れた際の対処法もお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
成人式の着付けにかかる時間・費用・予約期限の一覧表
成人式の着付けにかかる時間・費用・予約期限は、依頼先によって異なります。
また、着付けだけ頼むのか、ヘアセットやメイクも依頼するのかによっても変わります。
一覧表にまとめましたので、参考にしてみてください。
着付け会場の場合
成人式でよくある特設会場で着付けを依頼する場合の、時間・費用・予約期限は下記の通りです。
多くの場合、振袖の購入時やレンタル時に、併せて着付けの予約もできます。振袖をこれから購入・レンタルする方は、当日の着付けも依頼できるかどうかをチェックしておきましょう。
時間 | 費用 | 予約期限 | |
---|---|---|---|
着付けのみ | 40分~1時間 | 無料なことが多い | 振袖の購入時・レンタル時 |
着付け+ヘアセット | 1時間~2時間 | 無料なことが多い | 振袖の購入時・レンタル時 |
着付け+ヘアセット+メイク | 1時間半~2時間半 | 無料なことが多い | 振袖の購入時・レンタル時 |
美容室の場合
成人式の着付けは美容室にも依頼できます。時間・費用・予約期限は以下の通りです。
注意点として、成人式が午前に行われる場合は、午前4時~5時など早朝に着付けを済ませる必要があります。美容室の営業時間外だと、依頼できないか早朝料金がプラスされる可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
時間 | 費用 | 予約期限 | |
---|---|---|---|
着付けのみ | – (原則なし) | – (原則なし) | – (原則なし) |
着付け+ヘアセット | 1時間半~2時間半 | 15,000円~30,000円 | 1年前~半年前 |
着付け+ヘアセット+メイク | 2時間~3時間 | 20,000円~30,000円 | 1年前~半年前 |
着付師に依頼する場合
成人式当日は、着付け師の多くが着付け会場に派遣されますが、なかには個別で依頼を受けている会社や個人の着付師もいます。
落ち着いた場所で振袖を着たい方は、着付師に依頼するのが良いでしょう。出張着付けを依頼すれば、自宅で振袖を着付けてもらえます。もちろん、自ら着付け師の営業場所に行って着付けてもらうことも可能です。
時間 | 費用 | 予約期限 | |
---|---|---|---|
着付けのみ | 40分~1時間 | 5,000円~20,000円 | 1年前~半年前 |
着付け+ヘアセット | 1時間~2時間 | 10,000円~30,000円 | 1年前~半年前 |
着付け+ヘアセット+メイク | 1時間半~2時間半 | 15,000円~35,000円 | 1年前~半年前 |
成人式の着付けにかかる時間
成人式の着付けにかかる時間を、依頼先別に紹介します。着付けは、成人式の開演時間から逆算して依頼する必要があります。着付けにかかる時間を把握し、何時までにどこで何を済ませておけば良いのか、具体的なスケジュールを立てましょう。
着付け会場の場合
着付け会場では、派遣された着付師が2人体制で着付けからヘアセット・メイクまでを担当している場合があります。2人体制であれば、すべて任せたとしても、最短1時間半で準備が完了します。1人体制の場合は1.5倍程度時間がかかると見込んでください。
依頼できる範囲が着付けのみなのか、ヘアセットやメイクも頼めるのかは、着物の購入・レンタル時に説明されるでしょう。
ヘアセットやメイクが依頼の範囲外である場合には、別途美容室を予約する必要があります。
美容室の場合
美容室では、着付けとヘアセットの合計で1時間半~2時間半程度を要します。メイクも依頼する場合は、2時間~3時間程度を見込みましょう。
また美容室は、着付けのみの依頼には原則対応していないので、ヘアセットやメイクを自分でしたい方は別の依頼先を探すのが賢明です。
着付師に依頼する場合
着付師に依頼する場合の所要時間は、会場で依頼する場合とほとんど変わりません。
着付けのみは40分~1時間、着付け+ヘアセットで1時間~2時間、着付け+ヘアセット+メイクで1時間半~2時間半です。
ただし、出張着付けを依頼する場合は着付け師の移動時間も考慮する必要があります。交通機関の乱れによって遅れる可能性があることも想定し、早めの時間帯に依頼しておくと安心です。
成人式の着付け費用相場
成人式で着る振袖の着付け費用相場は、依頼先と内容によって大きく異なります。チェックしていきましょう。
着付け会場の場合
特設会場での着付け費用は、振袖の購入・レンタル料金に含まれているケースが多いため、ほとんどの場合追加費用はかかりません。
購入・レンタル料金のうち、いくらが着付け費用なのかは必ずチェックしておきましょう。高すぎる場合は、美容室や着付師に依頼した方が良い場合もあります。
美容室の場合
美容室の場合、着付けとヘアセットをセットで頼むと15,000円~30,000円程度かかります。メイクも追加するとプラス5,000円程度かかるでしょう。
営業時間外の早朝に予約すると、時間外料金がかかるケースもあるので、予約する際には必ず確認しておくことをおすすめします。
また美容室は、着付けのみの依頼には原則対応していません。
着付師に依頼する場合
着付師に依頼する場合、依頼するプランによって費用は大きく前後します。
まず、出張着付けを依頼するかどうかで5,000円前後の差額が生じます。できるだけ安く済ませたい方は、着付け師の営業所に赴く方が低額に抑えられるのでおすすめです。
次に、着付けを依頼する範囲によって金額が変わります。着付けのみであれば、約5,000円~10,000円で依頼可能なところもあります。ヘアセットやメイクも依頼すると、最大で35,000円程度かかるでしょう。
成人式の着付けの予約期限
成人式の着付けで最も重要なのが予約期限です。ギリギリになってから予約しようとすると、条件の良い依頼先はすべて埋まっている状況になってしまいます。費用が高かったり、開演ギリギリの時間帯しか空いていなかったりと後悔する原因になるので注意が必要です。
各依頼先の、大体の予約期限をお伝えしますのでチェックしてください。
着付け会場の場合
特設の会場で着付けを依頼する場合、振袖の購入・レンタル時に「当日の着付けも予約しますか?」と聞かれることがほとんどです。
後から着付けのみを依頼できるケースはあまりないので、特にこだわりのない方は、購入・レンタル時に併せて予約しておくことをおすすめします。
美容室の場合
成人式当日の着付けやヘアセット・メイクを美容室に依頼するのであれば、遅くとも半年前には済ませておきましょう。人気の美容室だと、1年前に予約が埋まってしまうこともあります。
着付師に依頼する場合
成人式の会場近くで着付けを承っている着付け師は、人気のため予約が早く埋まりやすいです。1年~半年前までには予約を済ませておくと安心です。
成人式の着付けは自分で行うのもアリ
成人式の着付けを依頼せず、自分で行うのも一つの手段です。時間や費用・予約期限を気にすることなく、自宅で余裕を持って着付けを済ませられます。
「着付けなんてやったことない」と考えている方も安心してください。着付け初心者の方であっても、半年~1年程度の期間があれば、振袖の着付けを十分に習得できます。懸命に学べば、自分好みアレンジも自由自在に行えるようになるでしょう。
親が着付けを学び、娘に着付けてあげるケースも多いです。成人式という人生の晴れ舞台にふさわしいプレゼントとなるのではないでしょうか。
これから着付けを学び、成人式に間に合わせたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。初心者に優しい着付け教室を紹介しています。
成人式中に、着付けが乱れたときの対処法
成人式を楽しんでいると、気付かぬうちに着付けが乱れてしまうことはよくあります。着崩れやすい3カ所とその対処法をお伝えしますので、成人式前にチェックしておきましょう。当日も見返せるよう、ブックマークやリンクコピー等で保存しておくことをおすすめします。
帯が緩くなった
帯が緩くなると、下がってきて不格好になってしまいます。こちらの手順で着崩れを直し、美しい着姿を保ちましょう。
- 両手を帯の下に入れ、帯を上に持ち上げます。
- 帯を両手で上から持ち直します。
- 帯を、元あった位置に引き上げて整えます。
- 帯の下にタオルを挟み、帯と着物の隙間を埋めます。
着崩れることを想定し、挟む用のタオルを持っておくと安心です。大きなタオルである必要はありません。ハンドタオルを畳んで厚みを出せば大丈夫です。
裾が広がった
慣れない振袖で歩いたり座ったりを繰り返すと、裾が広がってしまい、見栄えが悪くなってしまいます。歩く際は20~30cm程度の歩幅を意識し、座る際は脚を閉じましょう。
万が一裾が広がってしまった場合は、以下の手順で直してみてください。
- 右手で上前(※1)を持ち、元あった位置に戻します。
- 戻した際に余った生地を、おはしょり(※2)の下にある腰紐に挟みます。
※1:着物を着た際、上に重なる部分のこと。
※2:下記画像参照
襟元が崩れた
振袖の襟元が着崩れていると、だらしない印象を与えてしまいます。襟が広がったり、左右の襟のバランスが悪くなったりした時には、下記のステップで着崩れを直しましょう。
- 左手を、左側の身八つ口(※3)に入れます。
- 入れた手で右側の衿先をつまみ、引っ張って整えます。
- 左側の襟は、右脇のおはしょりを引っ張って整えます。
※3:下記画像参照
まとめ
本記事では、成人式の着付けにかかる時間・費用・予約期限を解説しました。スケジュールや予算は押さえられましたか?
当日のスケジュールに余裕を持つためには、早めの予約が最も重要です。後回しにせず、今予約を済ませましょう。
「もう予約できるところがなかった」「自分で着付けをしてみたい」という方は、こちらの記事も併せてお読みください。人気の着付け教室を紹介しています。