着付けに興味を持った方の中には、「独学で習得していきたいけど、できるのか不安…。」と考えている方も多いのではないでしょうか。
結論、着付けを独学でマスターするのは難しいです。しかし、工夫を凝らせばできるようになります。
本記事では、独学で学ぶメリット・デメリットと教室で習うメリット・デメリットをまとめました。自分に合った方法を見つけたい方は、ぜひ最後までお読みください。
着付けを独学で習得するのは無理?
着付けを独学で習得することは可能です。毎日コツコツと練習を継続すれば、綺麗に着付けができるようになるでしょう。
しかし、ただなんとなく着付けを繰り返すだけでは上達しません。
独学で着付けをマスターしたいのであれば、上手い人の着付けと自分の着付けを細かいところまで見比べ、苦手な箇所を見つけ、毎回改善していく必要があります。
そのためには、ただ本を読み込んだりネット上の情報を参考にしたりするだけでなく、プロからフィードバックをもらうのが一番効率的です。
現在では、着付けのオンライン講座も多く開講されているので、独学で着付けを学びたい方は活用することをおすすめします。
着付けを独学で習得するメリット
着付けを独学で習得するメリットは、以下のようにまとめられます。
- 教室に通うよりも費用を抑えられる
- 自分のペースで上達できる
- 自分に合う着付け方法を模索できる
1点ずつ詳しく説明します。
教室に通うよりも費用を抑えられる
着付けを独学で習得する最大のメリットは、費用を抑えられる点です。本やネット上の教材は数千円で手に入れられます。
内容をきちんと読み込み、日々計画を立てて勉強すれば費用をかけずに着付けを覚えられるでしょう。
自分のペースで上達できる
独学は教室と違ってカリキュラムが決められていないので、自分のペースで勉強を進められる点がメリットです。
仕事や家事などの関係でスケジュールが読めない方でも、空き時間を活用して勉強できます。
自分に合う着付け方法を模索できる
独学だと特定の講師に教わることがないので、自分に合う着付けの方法をじっくりと模索できます。
一つ一つのスキルを深掘りできるので、しっかりと納得した上で次に進める点が魅力です。
独学で着付けを習得するデメリット
独学には上記のメリットがありますが、一方で下記のデメリットもあります。
- 着付けの正解が分からないまま勉強しなければいけない
- モチベーションが続かず、頓挫する可能性がある
- 指針がないと不安になりやすい
1つずつ見ていきましょう。
着付けの正解が分からないまま勉強しなければいけない
本やネットの教材を参考にしても、正しい着付けを自分の目で直接確認することはできません。
着付けには細かくて難しい工程が多いので、正しい方法を確認できない点は大きなデメリットとなります。
誤った方法で覚えてしまい、重大なマナー違反をしてしまう可能性も拭いきれません。
モチベーションが続かず、頓挫する可能性がある
独学はカリキュラムやスケジュールが決まっていない分、継続のハードルが高いです。
やる気が出ずサボってしまう日が続き、そのままフェードアウトするように着付けを止めてしまう方も少なくありません。
長期間継続できる自信がない方は、独学には向いていないでしょう。
指針がないと不安になりやすい
“自分流の着付け”は、基礎が固まってから行うものです。その基礎を固める上で、明確な指針を示してくれる講師という存在がいないと、迷走してしまうリスクがあります。
「これで良いのかな…。」「本当に合っているのかな…。」と不安になり、先に進めず立ち止まってしまう可能性も大いにあるでしょう。
上記3点のデメリットを読み、独学での習得が不安になった方は着付け教室に通う事をおすすめします。以下の記事で初心者におすすめできる着付け教室を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
着付けを教室で習うメリット
では、着付けを教室で習うメリットは何なのでしょうか?メリットを3つ挙げてみました。
- カリキュラムに沿って段階的に着付けを習得できる
- 講師から正しい着付けを教えてもらえる
- 着付け仲間ができる
順番に詳しく説明します。
カリキュラムに沿って段階的に着付けを習得できる
着付け教室では、着付けが段階的に上手くなるためのカリキュラムが組まれています。
レベル別にコースが分かれているため、初心者の方は初歩的なことから教えてもらえて安心です。
何から始めれば良いか分からない方でも、カリキュラム通り勉強を進めれば一通り着付けができるようになります。
講師から正しい着付けを教えてもらえる
教室に通う最大のメリットは、講師から正しい着付けを教えてもらえる点です。
どこが間違っているか指摘してもらえたり、改善点をフィードバックしてもらえたりするので、直すべき点が明確になり着付けがグングン上達します。
また、講師の正しい着付けを直接見たり触ったりして確かめることも可能です。自身の着付けと見比べながら改善を図っていける点は、教室ならではのメリットと言えます。
着付け仲間ができる
ほとんどの着付け教室が、2~5人程度の少人数クラス制をとっています。少人数だからこそ仲を深めることができ、卒業後も着付け仲間として交友関係を築けます。
着物で一緒にお出かけしたり、着付けを語り合ったりできる仲間がいることは、人生において大きな財産となるでしょう。
着付け教室で習うデメリット
着付け教室のメリットは上述したとおりですが、反対にこのようなデメリットも挙げられます。
- 独学よりお金がかかる
- ある程度決まったスケジュール通りに動く必要がある
- 教室が遠いと、通う手間がかかる
1点ずつ紹介していきます。
独学よりお金がかかる
着付け教室にかかる費用は、独学よりも高くなるのが一般的です。お金をかけたくない方からすると大きなデメリットですよね。
しかし、中には1レッスンあたり500円で受講できる着付け教室もあり、本やネット教材を買うより安く済む場合もあります。
価格を重視する方は、安く通える着付け教室を探しましょう。
ある程度決まったスケジュール通りに動く必要がある
着付け教室はカリキュラムが決まっているので、決められたスケジュール通りにレッスンを受けなければなりません。
スケジュールが読めない方は、着付け教室に通いたくても通えない事態に陥る可能性があります。
スケジュール面が不安な方は、振替可能な着付け教室を選ぶと安心です。1度受講しそびれても、別日に同じ内容を学び直せます。
教室が遠いと、通う手間がかかる
近くに着付け教室がない方は、遠くまで通うのが大変かもしれません。着付け道具を持って移動するとなると、通学にかかる負荷は倍増します。
少しでも負担を減らしたい方は、ロッカーに道具を置いたり、無料で道具がレンタルできたりする着付け教室を選びましょう。
持ち運ぶ物がないだけで、通う手間は大分省けます。
独学派におすすめ!着付けのオンライン講座
独学と教室のメリット・デメリットを比較した結果、独学で学びたいと思った方には、オンライン講座の活用をおすすめします。オンライン講座では講師からフィードバックがもらえるため、独学でも効率的に着付けを習得できます。
おすすめの着付けオンライン講座は「オンライン着付け教室おすすめ3選!メリット・デメリットも」の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
しっかり派におすすめ!着付け教室3選
独学で習得するよりも教室で学びたいと感じた方へ向けて、おすすめの着付け教室を3つ厳選しました。
通う上で重要になる5項目(料金/クラス人数/振替/着物レンタル/無料体験)を比較していますので、教室ごとに比較してみてください。
京都きもの学院
関西圏に展開している着付け教室です。基礎的な着付けが学べることはもちろん、「大正浪漫はいからコース」といった珍しいコースも用意されており、一風変わった着付けも学べる点が特徴です。
また、京都きもの学院では、通学コース以外にもオンラインコースを選べます。教室が遠くて通えない方でも、伝統的な着付けの方法を学べるのは高評価です。
ある程度着付けに慣れてきて、さらにレベルアップを目指したい方におすすめします。
料金 | 1レッスン1,100円(税込)/全8回 ※入学金5,500円(税込)とテキスト代1,650円(税込)は別途発生 |
クラス人数 | 1クラス3~10人程度 |
振替 | 振替可能 |
着物レンタル | レンタル可能(有料) 例:袋帯1回500円~ |
無料体験 | 無料体験あり |
いち瑠
1レッスンあたりワンコインで通えるお手軽な着付け教室です。着物や小物はすべて無料でレンタルできるので、何も道具を持っていない初心者の方でも安心して通い始められます。
着物を着て街にお出かけするレッスンや、日本文化を体験できるレッスンなどもあり、楽しみながら着付けを学べるのが特徴です。
楽しく着付けを習得したい初心者の方に向いています。
気になる方は、一度近くの教室の無料体験レッスンに参加してみると良いでしょう。
料金 | 1レッスン500円(税込)/ 全8回 |
クラス人数 | 1クラス5人程度 |
振替 | 振替可能 |
着物レンタル | 無料レンタル可能 |
無料体験 | 無料体験あり |
長沼静きもの学院
創業65年以上の伝統的な着付け教室です。長年のノウハウに基づいた、質の高いレッスンを期待できます。受講費用は高めですが、レベルアップしていくと最終的には着付け講師として活躍できる道も用意されています。
「将来的には着付け講師になりたい」「着付けスキルを学んで手に職をつけたい」と考える方におすすめです。
料金 | 30,800円(税込)/ 全8回 |
クラス人数 | 1クラス3人~5人程度 |
振替 | 振替可能 |
着物レンタル | 着物レンタル可能(一部無料) |
無料体験 | 無料体験あり |
まとめ
本記事では、着付けを独学で習得するメリット・デメリットやおすすめの学習方法を、着付け教室と比較しながら解説しました。
独学と着付け教室のどちらで習得していくか、なんとなく方向性は決められましたか?
自分に合う方法を選んで、楽しく着付けを学んでいきましょう。