着付け教室に通いたい・通おうと決めたけど、「どんな服装で行けば良いのか?」「持ち物は何が必要なのか?」と悩んでいるのではないでしょうか。
着付け教室には、どんな服装で行っても問題ありません。しかし、好ましい服装があるのは事実です。本記事では、着付け教室に通う際のおすすめの服装を紹介します。
また、着付けに必要な持ち物は教室ごとに異なります。一般的に必要とされる持ち物をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。記事後半では、手ぶらで通える着付け教室も紹介します。
初めての着付け教室…どんな服装で行けば良いの?
着付け教室に行く服装は、どんなものでも構いません。普段通りの服装でレッスンに行って大丈夫です。
とはいえ、着付けが行いやすい服装があるのも事実です。脱ぎ着しやすかったり、着付けの邪魔にならなかったりする服装を選ぶとより良いでしょう。
着付け教室に行く際の服装の考え方について、以下で詳しく解説していきます。
トップス
トップスは何でも大丈夫ですが、着物に引っかからないようなものの方が良いでしょう。例えば、ビーズやスタッズが付いたトップスは着物に引っかかり、傷を付ける可能性があるので注意が必要です。
また、脱ぎ着のしやすさという観点から見ると、前開きのトップスの方が楽です。着付けをスムーズに進めたい方は、ブラウスやカーディガンのような前開きのトップスを着ていきましょう。Tシャツやセーターなども脱ぎ着しやすいものは良いですが、背中側にボタンやチャックが付いているトップスは避けるのが賢明です。
ボトムス
ボトムスも、脱ぎ着しやすいものを推奨します。スキニーは夏場に汗をかくと脱ぎづらい可能性があるため、気になる方は避けると良いでしょう。ワイドパンツやスカートの方が脱ぎ着しやすく、楽です。
ワンピースやオーバーオールは、ものによっては脱ぎづらいかもしれません。普段着るのに手間取るようなボトムスは、着付け教室にも着ていかない方が良いでしょう。
とはいえ、「これを履いたらNG」といったボトムスは特にないので、好きなものを着ていって問題ありません。
下着
「着物から線が出る下着は避けた方が良い」もしくは「下着は線が透けるから着てはいけない」と聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
しかし、上記のような心配は無用です。下着の上には肌襦袢・長襦袢・着物を着るため、下着の線が浮いて出ることは基本的にありません。よって、どのような下着を着ても問題ありません。
ただし、着付け教室では肌襦袢の着方や長襦袢の着方を教わる最中に、それ一枚や二枚で過ごす時間もあります。肌襦袢や長襦袢は薄手なので、下着が透けて見えることもあるでしょう。そのため、他の生徒や講師に見られても良い下着を選んだ方が無難です。
また、下着の中でもバストやヒップの凹凸を目立たせる補正効果があるものは避けましょう。着物は寸胴体型のほうが似合うとされており、着付けでも凹凸を抑える補正を行います。バストやヒップの目立つ下着を着ると、着付け時に補正が行いづらくなるだけでなく、太って見える原因にもなるので注意してください。
よく推奨される下着は、着付け専用の「和装ブラジャー」です。バストの凹凸を抑える効果があるため着付け姿が美しくなります。持っていない場合はスポーツ用の下着でも代替可能です。
髪型
髪型は好きなスタイルでOKです。髪の長い方は、レッスン中に髪をまとめるためのヘアゴムやピンを持参しましょう。もしくは、髪を結んだ状態で着付け教室に行くのでも問題ありません。
ストッキングやヒートテックは?
ストッキングを着ていくと、足袋を穿く際に脱ぐ必要が生じます。脱ぎ着の手間が生じるので、面倒な方は着ない方が良いでしょう。ただし、5本指タイプのストッキングや、足先まで続かないレギンスのようなものであれば脱ぐ必要はありません。
ヒートテックについては、脱ぐ必要は無いため教室に着ていってOKです。ただし、襟が詰まったタイプのヒートテックは着物の間から見えてしまう可能性があるため注意してください。
着付け教室に必要な持ち物は?
教室で着付けを習う際に必要となる持ち物を、一覧表にまとめました。
後ほど解説しますが、着付け教室の中には、下記の持ち物の一部もしくは全てを貸し出してくれるところもあります。
着付け教室で借りられるアイテムと比較しながら、自身で用意する必要のある持ち物を整理してみてください。
着物 | 訪問着、付け下げ、小紋など。着物のサイズの選び方はこちら |
帯 | 袋帯、名古屋帯など。 |
長襦袢(ながじゅばん) | 着物の下に着るインナーウェア。「身長–32cm」が適切なサイズと言われています。 |
襟芯(えりしん) | 襟の形を綺麗に整えるための細長い板。長襦袢の襟に差し込んで使います。 |
半襟(はんえり) | 長襦袢に付ける襟。着物や長襦袢の襟が汚れないよう保護する役割があります。 |
伊達襟(だてえり) | 着物を重ね着しているように見せる、飾りの襟。別名「重ね襟(かさねえり)」。 |
肌襦袢(はだじゅばん) | 長襦袢の下に着る肌着。素肌に直接着ることで汗や皮脂から着物を守ります。 |
裾よけ(すそよけ) | 長襦袢の下に着る、下半身用の肌着。肌襦袢と一体になっているタイプもあります。 |
腰紐(こしひも) | 着物の着崩れを防ぐための紐。腰部や胸元で締めて使います。2~5本必要です。 |
伊達締め(だてじめ) | 着物と長襦袢の襟合わせや、おはしょりを押さえるための紐。2本以上必要な場合がほとんどです。 |
帯枕(おびまくら) | 帯結びの際に、お太鼓を形作るためのアイテム。紐タイプ・ガーゼタイプなど。 |
帯板(おびいた) | 帯の下や間に入れて使う板。帯のシワをピンと張る役割です。前板・後ろ板の2枚使う場合があります。 |
帯締め(おびじめ) | 帯が崩れないよう固定するための紐。装飾の役割も果たします。 |
帯留め(おびどめ) | 帯締めに付けるアクセサリー。なくても良いですが、あると着付けをお洒落に仕上げられます。 |
帯揚げ(おびあげ) | 帯枕と帯枕の紐を隠す布。帯からチラッと見えるため装飾目的でも使われます。 |
着物クリップ | 着物の背中心(せちゅうしん)を合わせるクリップ。2~3個使う場合が多いです。 |
足袋(たび) | 着物着用時における靴下。 |
草履(ぞうり) | 着物着用時における履き物。着物で出かけるレッスンの際に必要になります。 |
着物用バッグ | 利休バッグ・がま口バッグ・かごバッグなど。着物で出かけるレッスンの際に必要になります。 |
羽織(はおり) | 着物の上に羽織るアウター。主に冬の防寒目的で着用しますが、夏用の羽織もあります。 |
上記の表を参考に、新たに用意する必要のある持ち物をメモして覚えておきましょう。
手ぶらで通える着付け教室もある
着付け教室に必要な持ち物は先述の通りですが、なかには着付け道具のレンタルサービスを提供しているところもあります。ということでここからは、着付け道具のレンタルサービスがある教室を3つご紹介します。
レンタルできる道具がすべてなのか一部なのか、また、有料なのか無料なのかについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
いち瑠 – 無料で一式レンタル可能!
いち瑠では、着物・帯・小物など着付けに必要な道具一式を無料でレンタルできるので、手ぶらで通えます。肌着・裾よけなど、素肌に直接触れるものは初回の授業でプレゼントしてもらえるため、衛生面も安心です。
レンタルで道具がすべて揃うため、「自分に合うサイズやデザインが分からない」「ちゃんと持ち物が揃っているか心配」という方でも安心して通えるでしょう。
レンタルできるもの | 着物・帯・小物など着付け道具一式 (肌着・裾よけは初回授業でプレゼント) |
レンタル費用 | 無料 |
自分で用意するもの | なし |
きものレディ着付学院 – 着物・帯など有料レンタル可能!
きものレディ着付学院では、着物と帯、そして帯揚げ・帯締めをレンタルできます。
着物や帯など、重い持ち物をレンタルできるのは嬉しいポイントです。少ない荷物で通えるので、負担は少ないでしょう。
また、レンタル費用は全8回の授業で4,400円ですが、キャンペーン期間中は無料でレンタルできます。無料でレンタルしたい方は、事前にホームページをチェックしておくことをおすすめします。
レンタルできるもの | 着物・袋帯・名古屋帯・半幅帯・帯揚げ・帯締め |
レンタル費用 | 4,400円 / 全8回 |
自分で用意するもの | 長襦袢*・襟芯・半襟・伊達襟・肌襦袢*・裾よけ*・腰紐*・伊達締め*・帯枕・帯板・帯留め・着物クリップ・足袋*・草履・着物用バッグ・羽織 *は初回授業で必要なもの |
雪花きもの学院 – 着物・帯・小物を無料でレンタルできる!
雪花きもの学院では、着物・帯・小物の無料レンタルが可能です。
着物や帯といった大きな荷物を持ち運ぶ手間がかからないため楽に通えるでしょう。また、小物もすべて借りられるため、何を買えば良いか分からない初心者の方でも心配ありません。
肌襦袢や足袋など素肌に触れる小物の取り扱いについては記載がなかったため、気になる方は事前に問い合わせておくことをおすすめします。
レンタルできるもの | 着物・帯・小物など着付け道具一式 |
レンタル費用 | 無料 |
自分で用意するもの | なし |
まとめ
本記事では、着付け教室に行く際の服装や持ち物について紹介してきました。
着付け教室へは、どのような服装で行っても問題ありません。できるだけ脱ぎ着の手間が生じないもの・バストやヒップを目立たせないものを選ぶことがポイントとなります。
持ち物は、着付け教室ごとに異なります。何を用意すべきなのか着付け教室ごとにチェックしてみてください。無料でレンタルできる着付け教室であれば、自身で用意すべき持ち物はないため、持ち物が合っているか心配な方・サイズやデザインを選べない方でも安心して通えるでしょう。